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カテゴリ:トルコと日本と世界の出来事
【6月19日・金曜日】 本日はアンカラのトルコ大国民議会の広い庭で、スュレイマン・デミレル氏の国葬が執り行われ、その後、柩は大砲の台車に載せられ、しめやかな葬列は1時間半くらいかけてしずしずと徒歩で、アンカラ最大のコジャテペ・ジャーミイに移動した。 トルコ大国民議会の議事堂の前に安置されたデミレル氏の柩と参列の人々 柩の上に置かれた帽子(トルコ語では文化帽というらしい)は、デミレル大統領のシンボル 参列の人々へ家族代表として挨拶をする元大統領の弟、シェヴケット・デミレル氏 コジャテペ・ジャーミイでは金曜日でもあり、金曜ナマズ(イスラームの最も大事な、金曜日のお祈り)のあと、しばらくの間前庭に安置されたなきがらを、弔問者が次々と訪れた。 コジャテペ・ジャーミイの前庭で、イスラーム教徒としての葬儀が行われた。 元大統領の柩は弔問に訪れる人々に無言で別れを告げたのだった。 午後3時過ぎからエセンボア国際空港に運ばれたなきがらは、トルコ空軍のカーゴ専用機に移されて、雨などの影響で1時間半遅延したが、4時半過ぎ機は静かに滑走路に向かって動き出した。 このカーゴ機の両脇を警護する戦闘機2機も、少しあとから離陸し、一路南西に位置するウスパルタに機首を向けたのだった。 空路、420キロ余りを飛び、ウスパルタのスュレイマン・デミレル空港に到着した柩 ウスパルタのスュレイマン・デミレル空港に5時20分頃、着陸したあと、スュレイマン・デミレル大学に寄り、県庁所在地のウスパルタ市内を行進し、イスラム・キョイ(出身地の村)に運ばれるのだそうである。 今夜はイスラム・キョイのジャーミイの霊安室で過ごし、明日のオーレ・ナマズ(午後のお祈り)のあと、2年前に亡くなったおしどり夫婦のナズミエ夫人のそばに埋葬され、やがて、故郷にアヌット・メザル(記念碑的な墓)が建設されたら、夫妻ともそちらに移される予定だと言う。 Mekanı cennet olsun! Nur içinde yatsın! (天国の、栄光の中でお眠りください) アントニーナ・アウグスタ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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