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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
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 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
 madamkase@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) ひなのさん、おひさしぶりです。 トルコは…

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2016年07月20日
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【7月20日・水曜日】


 ロンドンでカウンセラーやセラピストとして暮らすユカさんが、イスタンブールが気に入って、何度か来ているうちにすっかりイスタンブールやトルコの人々が好きになり、やがて仕事上でも幾人かそういう問題について話し合う仲間も出来て、いずれ本格的にイスタンブール進出も視野に入れ、定期的にワークショップ活動から始めて、1~2年様子を見ることになった。

 私もFacebookで友達申請を貰った時点からお付き合いが始まって2年余り経つが、彼女はおととし、そういう決意を固めてから勉強を進め、昨年後半、関係機関から正式の資格も取ったという努力家である。その報告も兼ねて昨年12月29日にカドゥキョイで出会ってからもう、半年以上経っている。ユカさんはその時、新しい友人達の協力で初めてワークショップをやり、確かな手ごたえを感じて再びイスタンブールを訪れたのだった。

 私は今回もちょうど幾つかのコーディネート仕事や通訳や翻訳などが続いていたので、殆ど手伝うことは出来なかったのだが、イスタンブールに行くならやっぱり加瀬さんにお会いしたいわ、と言ってくれたので、すぐ翌日に彼女が宿を取ったアジア側からも来やすいカラキョイのイスケレ(船着き場)前の魚レストランで会うことにしたのだった。

 カラキョイの魚料理と言うと、私は20年余り前から通っているオリンピアット・レストランか、ガラタ橋の内側のカモメ食堂によく行ったものだが、何年か前にイスケレ(船着き場)のまん前にある、Afrodit(アフロディーテ)という店で、20年以上前にトルコ語学校に通っていた頃、タキシム広場で靴磨きやティッシュ売りをしていた10歳くらいの痛々しいくらいに幼い少年と知り合い、年かさの子供達にいじめられたりしていたとき、何度かいさめて助け舟を出したことがあった。


 その後私も店を持ったり、乗っ取られたり、二つ目の店の爆発で文無しになったりと、いろいろと険しい日々を送っているうちに、少年のこともいつか見かけなくなり、十何年も経って、数年前、カラキョイの船着き場で声をかけられたのが、すっかりおとなに成長し、アフロディーテで働いていたあの男の子だったのである。彼の名前はラマザン君というのだった。

 カラキョイの船着き場に行くたびに出会うので、いつも「うちの店にも来て」と懇願する。たまには彼の店にも行こうと思い、今日は彼の携帯にリザーブを入れて、カドゥキョイからの船で日本女性が下りてきたらそれが私のお客様だよ、と伝えておいたのだった。

 なかなか利かん気の顔つきをしたあの小さな子が、今も全然変わらぬドングリまなこのごつい面魂なのだが、その店の呼び込み店員として働き始めて数年間、まじめに勤めていて、先輩にしかられればプイとやめてしまうようなこともなく、流暢とまでは行かなくとも英語を喋れるようになり、1本前の連絡船で早く着いたユカさんを私が着く前に見つけて、店の一角の椅子を勧めて、チャイを振る舞ってくれたのだそうだ。

 4階の見晴らしのいい禁煙テラスに案内され、半年ぶりの再会を喜び合った。15日の晩、トルコでクーデターが発生したことで、今回のイスタンブール訪問が出来るのかどうか、ユカさんも気を揉んでいたのだが、ことは用意周到ではなかったようで、意外に早く鎮圧されてしまい、16日の朝にはアタテュルク空港の飛行機の運航も平常化していたので問題はなかった。

yuka 1  
カラキョイのイスケレ(連絡船乗り場)のまん前に当たります。夏場は窓ガラスを
全面的に抜いてしまうので見晴らしのいいこと素晴らしく、しかも4階は禁煙です。

yuka 2  
メゼ(前菜)もたくさんありますが、たこや海老や陸ヒジキが美味しいです。

yuka 3  
たいそう美味なロゼ・ワイン。でも、昨年頃から運航の新しい連絡船は不格好、よく揺れます。

yuka 4  
メイン・ディッシュが出来てきました。揚げると赤くなるバルブンヤ。軽くいい味です。

yuka 5  
お店からのサービス、果物盛り合わせ。スイカが好きなので嬉しい。

yuka 6  
カドゥキョイに行く昔ながらの形の連絡船。イスタンブール市民はみんなこれが好き。
ユカさんがこれに乗っています。空には満月が雲の切れ間に見え隠れして涼しい夜。



 ユカさんはロンドンからずっしりした豚肉のブロックや薄切り肉やベーコン、それに私の好きな歌舞伎揚げの煎餅などのお土産を持って来てくれていた。過去世とか未来世とか、軽い催眠によって脳を休ませ、人によっては何百年も昔に生きた過去世の中での悩みが現世に影響を及ぼしているなどの場合もあるので、彼女はその両方を見て診断し、苦しみを軽減するセラピストなのである。

 誰から見ても、無芸大食、何の悩みもなさそうな私の過去は・・・そして未来はどうなるのか、一度診て貰おうかなあ、とユカさんの帰る船を見送りながら私は思った。




 






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Last updated  2016年07月23日 22時07分52秒
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