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madamkaseのトルコ行進曲

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2016年09月14日
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カテゴリ:メフテル軍楽隊


【9月14日・水曜日】


 メフテル軍楽隊の遠征部隊が、9月4日のシワス県での「国民会議記念日」行事でコンサートを済ませた翌日、直接マジャリスタン(ハンガリー)に飛んで、9日の夜、イスタンブールに帰還し、バイラム初日・二日目が月・火に当たるため軍事博物館自体が休みで、コンサートも水曜日から行われる。

 バイラム中はメフテル隊員も交替でバイラム休暇を取るため、夏でも冬でも小人数で編成されている。バイラム・コンサートと言う名前からすると、大勢でゴージャスにやるのか、観客もびっしりなのか、と思いがちだが、実は普段の日のフルメンバーより20名くらい少ないあっさりバージョンなのだった。バイラムが夏季に当たると、観客の入りも少なめでちょっとさびしいが、それでも勇壮な軍楽隊の雰囲気は充分味わえる。

 家が軍事博物館に近いため3歳の時から両親や祖父母に連れられて毎週のように通っていたという、メフテル軍楽隊の申し子のような高校2年生アタ君が、今回の観賞会の企画係を務めてくれたので、七緒さんとアタ君は2時半に入場券売り場で集合、私はこの日、8月に知り合った日本人青年ダイジロー君と彼を中型バイクでイスタンブール郊外の町から連れて来てくれたトルコ人青年アリ君の2人と午後1時頃にタキシム広場で出会い、彼らは私の乗ったタクシーを追って軍事博物館まで来たら、私が館内の展示物の案内をする約束になっていた。

 アタ君は私が12月初旬に彼に紹介した日本人テレビ・タレント小林正貴さんを、いっぺんに大好きになって、今度も一緒に観賞出来るかどうか、声だけでもかけて見て下さい、と言うのでメッセージを入れておいたら、小林さんは前の日に日本から帰宅したばかりだったので、今日はちょっと伺えないのですが、いずれ近いうちに・・・デニズ少佐やアタ君にもよろしく、という返事があった。

 私は家を出る前にデニズ少佐にもメッセージを送り、5人の入場者の名前を報告しておいた。ダイジロー君はしばらく前からイスタンブール郊外に住み、混み入った話でなければ、トルコ語も生活に支障なく話せるようだ。しかし、日本人の知り合いは一人もいなかった、と言う。え、ジャングルブックのモ―グリじゃん、それでは。

 実際に彼に出会ってみると、礼儀正しい好青年という印象だった。デニズ少佐の190センチにも負けないほどの長身だった。学生時代バスケット部にいたと言う。脚の短い私は軍事博物館の長い廊下と、たくさんの展示室にゆったりと納められた夥しい数の展示物をあれこれ説明していると、けっこう腿やふくらはぎや足の裏が疲れて来た。

 やがてコンサート・サロンに近づいてきたが、まだ2時前なので、会場も2時半までは扉を開けないと言うのでまた引き返した。切符売り場まで戻って来て、ロビーで歓談しているうちに七緒さんやアタ君が相次いで到着した。

 互いに初対面のにわか混成グループだが、またまたバス停一駅分の長い廊下を歩いてコンサート会場に向かった。前から二列目の見やすい席に5人並んで座り、間もなく3時。コンサートに先だったメフテル紹介映画が始まった。映画は13分、その間に客席もかなり埋まって来て、まずまずの入りとなった。

 やがて映画が終わるとメフテルの人数が少ないので、中庭からパレードでの入場はなく、最初に舞台の袖からチョルバジュ・バシュが登場して兵卒達に呼びかけると、賑やかな行進曲が始まって、舞台の右上の階段から、3人の旗手と鎧の護衛兵、歩兵が各2人、舞台の右袖からはコーラス隊のチェヴゲンを先頭に各パーツのリーダーと隊員達が楽器を鳴らしながら入場し、場内を一回りして所定の位置に着いた。

 一番奥に座ったアタ君が首を延ばして私を見、嬉しそうにウインクした。最後尾に軍楽隊長デニズ少佐がいたので、喜んだのだろう。彼は夏休みの間中、マルマラ海の別荘で毎日泳いで暮らしていたので、しばらくの間デニズさんを見ていなかったのだ。

 演奏された曲目には、最近発売になった新しいシリーズのCDに収録されているものが幾つかあり、不朽の定番マーチは必ず演奏されるのが常である。やがてつつがなく演奏が終わり、バイラム中は記念撮影サービスがないので、メフテル軍楽隊が退場してしまうと衛兵達もみないなくなり、舞台は空っぽになった。

mehter 1  
30人くらいのメンバーで演奏しますが、音はデカイのです、元気が出ます。

mehter 2  
チェヴゲン(コーラス隊)も半分くらいの人員です。リーダーは22年来の友ムスタファ・カヤさん

mehter 5  
メンバーが少ないので円陣が小さくなります。右端はダヴルゼン(肩で吊る中太鼓)、
その奥はズィルゼン(シンバル)、重い鎖の鎧をつけた衛兵の役目は義務兵役の若者達。

mehter 3 
メフテル・バシュ(軍楽隊長・デニズ少佐)の一曲終わるごとの挨拶。

mehter 4  
キョスゼン(大太鼓奏者)・シェラフェッティンさん



 アタ君が心配そうに「僕達と写真を撮りに戻ってくれるんでしょうか」と聞いた。
「多分来てくれると思うけど・・・」と私は言ったが、場内整備係のネクタイ姿の兵士達が入って来たので席を立ち、階段を上ったところで、舞台の袖にデニズ少佐が顔を出したのが見えた。

 さあ、たいへん。みんなで階段を大急ぎでまた下り、舞台を横切ってデニズさんのそばに行ったが、たちまち大勢の人も駆けつけて来てデニズさんを取り囲んだ。

 幾人かの人々と記念撮影してからデニズさんは私達を中庭に導き、そこで各人とツーショット、アタ君はもう有頂天で、デニズさんとのツーショットを腕延ばしセルフィーで何枚も写している。

 みんなにまんべんなく撮影サービスをして、今日はコンサート終了後はすぐに帰宅して家族と共にバイラムの挨拶回りに出かけるというデニズさんを、あまり長く引き留めては申し訳ないので適当なところで暇乞いし、中庭の近道から博物館の廊下に戻ることになった。

 ダイジロー君もアリ君も大満足の様子だったので、来てよかった、と思った。私達は近くの喫茶店でチャイを飲みながら歓談し、6時頃お開きにして、出たついでにジハンギルでまた足りない野菜などを買い足して明るいうちに家に戻ることが出来た。

 せっかく楽しくバイラムらしく過ごしたのだから、すんなりと家に入りたかったが、アパルトマンの玄関前に、出入りする人を見張るように腰掛けを持ちだして座り、家主グループには敵愾心に満ちた邪悪の目を向ける元カプの女房を見るとがっかりした。目が合ったので「メルハバ」と言うとジロリと私をにらみ、返事も何もしないので私もそれ以上はものを言わずに中に入った。

 ああ、エレベーターが動いていれば、玉ねぎやジャガイモをぶら下げていても大丈夫だったのに・・・自分の家のある建物に入るのに、なんでこんな女に睨みつけられなくてはいけないのか。エレベーターの電源を切られても、なんで蹴飛ばしてやりたいのを我慢して、くたびれた足で4階まで上るのか。

 新しい通いのカプジュは既に雇っているのだが、彼がやってくると、元カプや女房が騒ぎ立てて、建物に入れようとしないために、とうとう来なくなってしまったらしい。すべてはいずれこちらが逆提訴するまでの我慢である。

 まあ、いいか。今日は久々にデニズさんの指揮で、シェラフェッティンさんのキョスゼンも見たし、楽しく歓談もして、充電してきたエネルギーを減らさないように、シャワーの時に足湯にもたっぷり浸かって、今日の歩き過ぎたふくらはぎをいたわってやるとしよう。




 

 






   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2016年09月24日 16時23分10秒
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