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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
 madamkase@ Re[1]:渡航記念日(03/16) 高見由紀さんへ こんにちわ、イスタンブ…
 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
 madamkase@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) ひなのさん、おひさしぶりです。 トルコは…

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2016年10月05日
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【10月5日・水曜日】


 2時過ぎに寝たので今朝は起床が7時半。夕べのうちに仕掛けておいた和風ハムシピラフ、ハムシの生姜煮を使って炊き込みご飯にしたものが炊きあがり、南蛮漬けも夜中に二度くらい上下を逆さにして味を染み込ませているので、なかなかいい出来上がりになっていた。

 やがてミチコさんも起きて来て、いつでもお膳立ての出来る状態になったので、9時過ぎにユジェルさんにも声をかけて起きて貰い、10時過ぎから3人揃ってゆっくりとブランチを始めたのだった。

 トルコ人のユジェルさんはハムシ・ピラフであろうと、朝食にパンがないのはもの足りないだろうが、トマトときゅうりをたっぷり出して、ちょっとだけ、トルコ色も添えることにした。

5ka asa  
ハムシの南蛮漬け、ハムシ・ピラフ(ただの炊き込みご飯ですが)、生野菜などでブランチ。

tomato  
ちょっと角度を変えて撮影。トマトやキュウリが色鮮やかです。

hamsigohan  
ハムシがこってりと入っています。オーブンがないのでこれしか出来ませんが。


 少し多めに炊いたハムシ・ピラフ、ユジェルさんがお代わりを所望し、自分で台所に行って私の茶碗にも二口分くらい盛って来てくれた。私のこの、1995年に日本から持って来た日立家電の炊飯器は、実に21年半、ただの一度も故障することなく、私と娘や来客のためのご飯を炊き続けてくれている。炊飯器にもありがとう。


 さて、例の嫌がらせ電話は、まるまる3週間、多いときには続けて22回とか23回も鳴らし続けるので、それでなくとも古くなっている携帯のバッテリーがすぐに終わってしまうようになった。

 気に入って着信メロディーにしている曲なのに、ここしばらくそれが鳴るたびにうんざりしていたのだった。何でもない時でも、耳の奥でチャンチャカ、チャンチャカ鳴っているような気がしてならない時もあった。

 それがユジェルさんのお陰でぷっつりと来なくなり、事件として警察に訴えれば、警察の職権で電話会社の記録も調べて貰えるのだろうが、誰だか見当もつかないし、なまじ関わり合いにならない方が得策だと思うので、また何かそういう嫌がらせがあったらそのときは警察に行って対処すればいいわ、と結論を出した。


 食後またミチコさんが皿小鉢を洗ってくれている間に、ユジェルさんが家の中のカロリフェル(循環温水装置)内に溜まった空気を抜く作業をしてくれた。私は午後からお2人さんを軍事博物館に案内することになっているので、メフテル軍楽隊のキョスゼン(大太鼓奏者)、シェラフェッティンさんに電話をしてみた。

 今日、メフテル軍楽隊はデニズ少佐が年次休暇で不在のため、副隊長格のジェラールさんが指揮をし、総大将チョルバジュ・バシュは正規のムラット中佐、キョスゼンは新任のバハドゥル曹長が担当するため、シェラフェッティンさんは出勤しているがフリーだそうで、デニズ少佐の代わりに自分達のお客様としてお招きするから、まっすぐにシヴィル・メムル(軍楽隊の軍人でない文民職員)達の休憩室にいらっしゃい、と言ってくれた。

 私はミチコさんとユジェルさんが駅で買って来てくれたチョコレートのお土産を、2人の了解を得てシェラフェッティンさんの子供達用にプレゼントとして持って行くことにした。

 シヴィル・メムルは軍人のように参謀本部の命令で数年ごとに人事異動があるのとは違い、常駐して新しい隊員達の音楽教育に当たる大事な役目を持っている。私が22年前の1994年に、和歌山に行く飛行機で一緒になって親しくなった人々の多くがこのシヴィル・メムルだったため、去年から足繁く通うようになった時にはまだ、当時のメンバーが6~7人残っていた。

 当時のメフテル・バシュだったウールさんは大尉から昇進して少佐に、その後中佐として転勤となり、今は更に大佐となってアダナ県で中隊を率いる司令官だそうだ。

 ミチコさん、ユジェルさん、私の3人は本館の脇を通り抜け、クーデター事件の前は総務課長のメティンさんがいたので、よく通ったメフテル棟に向かい、シェラフェッティンさん達の歓迎を受けてシヴィル・メムル・ガジノス(談話室、休憩室)でチャイをご馳走になり、皆さんと歓談しながら3時になるのを待った。

 ちょうどそのとき私に、タキシム広場ゲジ公園の向かいにあるホテルから電話がかかってきた。日本から今朝見えたばかりの、古い友人の石本寛治氏と智恵子夫妻からで、「加瀬さん、娘さんからの土産を預かって来たので、今日明日のうちに会えますか」と言われるのだった。私は軍事博物館にいることを告げ、帰り路、5時半から6時くらいの間に伺います、と答えた。

 いよいよ3時5分前、シェラフェッティンさんがメフテル棟からコンベンション・センターを通りぬけて、コンサート・サロンまで私達を連れて行ってくれた。コンサート・サロンの入り口で、デニズ少佐の副官チェティンさんが私を見つけ、大きく手を広げて迎えてくれた。

 7月からメフテル軍楽隊に赴任して来たチェティンさんとは、まだクーデター事件から間もない7月28日にデニズさんの紹介で知り合い、更に8月24日に北海道からメフテル軍楽隊のコンサートを聴きたい一心で、家族の大反対を押し切ってイスタンブールに来た北海道の女性を案内し、念願のデニズさんとチェティンさんとの豪華スリーショットで、記念写真を撮って、大喜びで帰国したあのとき以来1ヵ月半ぶりの出会いだった。

 観覧席はまだ空いていたので、チェティン曹長も私の左隣に座り、私、ミチコさん、ユジェルさんを挟んでその向こうにシェラフェッティンさんが座って、今日は軍事博物館でのコンサートとしてはフルメンバーの58人で、中庭からの入場行進をも見ることが出来た。

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メフテル軍楽隊の入場行進。何回見ても血沸き肉躍るような気がします。

mehter2  
チョルバジュ・バシュのご挨拶

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キョスゼンのバハドゥルさんは体型もパフォーマンスもシェラフェッティンさんによく似ています。

mehter4  
ジェラールさんのメフテル・バシュぶりも板についています。


 ユジェルさんは毎年12月のシェビィ・アルースの開幕日にイスタンブールから遠征して来てセマーゼン達とパレードを繰り広げたあと、コンヤでのコンサートは見たことがあるが、こうして本拠地で堂々たるコンサートを観たのは初めてだそうだ。もちろんミチコさんも最初で最後になったが、
「加瀬さんがいつも誘ってくださるので、必ず観に来るつもりでいましたけど、すごく力強くて元気が出ました」と喜んでくれた。

 最後の記念撮影サービスタイムには、シェラフェッティンさんが私達3人を、ユジェルさんがシェラフェッティンさんとミチコさんと私の3人を撮影してくれた。

mehter5  
記念撮影。ミチコさんを帰国前にここにご案内出来て本当に良かったです。

mehter6  
縦横大きなシェラフェッティンさんをはさんで、ほっそりしたミチコさんと丸い私


 先ほどの休憩室に私の荷物が置いてあったので、ユジェルさんが取りに戻ってくれた。シヴィル・メムルの皆さん達が、もう一杯チャイを飲んで行きなさいと言ってくれたが、もう1軒寄るところがあるので、とそこで失礼して私達は帰途に就いた。


 バスに乗ってタキシム広場のそばで降り、石本氏夫妻の待つホテルのドアを開けて入って行くと、ミチコさんとユジェルさんは遠慮してどこかで時間を潰しましょうか、という様子だったので、お2人をぜひご紹介したいので一緒に来てください、と私は言った。石本氏は昔、私の卒業した佼成学園の男子校の先生だったお方である。

 しかも当時はまだ面識すらなく、何と、イスタンブールで、石本先生が教職の人に与えられる1年間の研修休暇の際、私が最初に住んだ家の隣に下宿してトルコ語を学び、トルコの歴史や風土を学んで、その後トルコと日本の架け橋になる、民間文化交流協会を設立、奥さんの内助の功もあって、その活動をずっと今日まで続けておられるのである。

 私の思った通り、ここでミチコさんとユジェルさんを石本先生ご夫妻に紹介することで、きっと何かが生まれる、と私はそのときすでに感じていたのだった。つづく


 







   かに座さそり座いて座
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madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2016年10月12日 18時32分53秒
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