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2016年10月13日
カテゴリ：チュクルジュマ界隈のこと、または猫ばなし
【１０月１３日・木曜日】 ９月１２日から４日間のクルバン・バイラム休暇中、元カプの嫌がらせでアサンソール（エレベーター）の電源が切られてしまい、買い物で外出するにも、外猫の餌をやりに行くにも、ゴミを捨てに行くにも４階から真っ暗ならせん階段を下りたり上ったりかなり難儀した。私の携帯には照明がないので、昔ながらの懐中電灯を持ち歩くことにした。 バイラム前の９月２日の住民会議で、新たにこちら側が依頼した弁護士タンジュさんと顔合わせして、そのときに住民側１２軒のうち、カプジュの給与を何年にもわたり全然払っていなかった２軒と、入り口階で木工所のショウルームを開いているブラック・ウスタの３者が、なんとカプジュの肩を持って、家主グループから対立するカプジュ擁護グループを結成したのを知った。なに、このバカヤツラ。 そればかりか、この連中は恥も知らず「カプジュの退職金（慰労金）を１０万トルコリラ（最近のレートでおよそ3,356,000円）出せ」と、１０軒の代理人であるヨネッティジのムラットさんに申し入れて来ているそうだ。 弁護士のタンジュさんも「まれにみる悪辣な連中ですね」と舌を巻いている。勤務年数からすれば、退職慰労金は4万トルコリラ（1,342,000円）くらいが妥当なのに、今、私達はその分と同じくらいの額をイシクル（労働省の一機関）に、身に覚えのない不当労働行為の罰金として、真面目にカプジュに給料を払っていた家主ばかりが１０人、毎月待ったなしに５００トルコリラ（16,800円くらい）払わされているのだった。 ヨネッティジのムラットさんと弁護士のタンジュさんの二人三脚で、たいそう綿密な調査がなされているようで、バイラム後も1ヵ月くらい住民会議が開かれないと思ったら、本来の家主が亡くなったあと、遺産相続手続きをしていない相続人の消息を求めて、海外にまで調査の手を伸ばし、連絡を取ろうとしているからなのだそうだ。 今日の住民会議は、それに、タンジュ弁護士の報告によると、裁判所に訴え出た元カプは、第1回調停の日時を知らせて来た書簡を、アパルトマンのヨネッティジ不在をいいことに自分が隠し、住民達を出廷拒否したことにさせ、イシクルから、調査に行くという知らせもまた私どもには知らせず、調査員が聞き取りに来た時は、カプジュ夫婦が受け答えして大ウソのつき放題、その調査内容は弁護士の権限で全部裁判所の資料からコピーを手に入れて来てあった。 そこには嘘八百が並べ立ててあった。２２年勤めて来たのに、今まで貰った休暇はたったの１８日、８０００日以上働いて１８日だけしか、休みを貰っていない。１日１６時間以上働かせて、日曜はおろか、バイラムも休まず働かされ、バイラムにはよそのカプジュ達と違ってチップすら貰ったことがない、これでは体が持たない、だって。 おいおい、それではさっさと辞めればよかったじゃないか。 うちの元カプジュは１日８時間の労働時間内に、日中しばしば姿をくらまして、よそで給料を貰って働いていたくせに、１６時間以上働かされているなんて、言うことが盗っ人猛々しい。それに副業として女房や娘はわが家に掃除に来るたび、正規の料金も受け取り、ついでに私の財布から2倍以上のお金を盗み取って行く。自分が来ない時は娘に泥棒させていたのである。 しかも不気味なのが息子で、電気系統の高校を出てITに詳しいと言う割にはたいしたことはなく、就職しても大言壮語する癖があるのですぐクビになって、カッとすれば些細なけんかで人を刺し、ひと頃は郷里のシワスまで親達が逃がし、その間に示談で大金を使ってしまったので、その分も私達から取り戻そうと言うのだろう。 彼は22歳くらいだが、地下室で大きなオスのピットブルを飼い、雌犬を預かって繁殖させ売買もしている。そして、自分がアパルトマン中の住民に嫌われているので、復讐のために、地下室の天井を支えるコンクリート柱の横腹に、電気ドリルで無数の穴をあけ、いずれこのビルが倒壊してしまうように仕組んでいたのを発見され、今はとりあえず中止しているらしいが、こういったこともすべて住民側はヨネッティジのムラットさんに報告・警告している。 引っ越しさせても、出て行った後にじわじわと火災が起こるような装置をしかけて行くことも、電気系統の学校を出ているのであながち不可能ではないのである。 恐いよねえ、家族を思うような親切心で、私用で外出する時、よくカプジュの子である小さい兄妹を連れて出かけ、帰りにマクドナルドやバーガーキングなどで、ご馳走してやり、食後私のバッグを娘に預けて化粧室などに行くので、彼女は10歳にも満たない身で母親に教わった通り、2枚以上ある高額紙幣の1枚を盗むようにしつけられているのだった。 わあああ、思っただけでも「ナンキョル（恩知らず）な奴ら」、もういい加減、天罰を食らわして下さいな、神様。  同じ家に住みながら喧嘩の絶えないシェビィ（グレー）とオグリ（白） でもこんなの、まだ可愛いものです、猫の喧嘩ですもの。  敗色濃いオグリ。シェビィは体は小さくとも、１歳年上のオスですから。 弁護士が全説明を終わり、次回は、今トルコにいない人でも、消息の分かりかけて来た元住民、あるいは家主の息子や娘など、遺産相続人の追跡調査が完了したら再びお集まり願います、と言い、さらにヨネッティジのムラット氏は、昔からの住民に、裁判の法廷で、元カプがアルバイトに行ったりしていたことを知る人に、証言して貰えるように、私達住民側から依頼しておいてほしいと念を押した。 タンジュ弁護士は分厚い書類の束をファイルに収め、私達を事務所の階下まで見送りに出てくれた。ムラット氏と秘書のギュルギュンさんと、出席していた５人がトプハーネの静かなカフヴェで二次会を開き、思いつくことをすべて打ち明け合って、やがて元カプを逆提訴する時のために、情報を豊かにしておこう、とそれからまた２時間ばかり語り合って、この、世にも珍しいカプジュ騒動に苦しむ同士、心をひとつにして立ち向かう気持ちを再確認したのだった。 魑魅魍魎（ちみもうりょう）というのか、わけのわからない連中がくちばしを突っ込んで来ているために、素晴らしい弁護士とヨネッティジがいるのに、なかなか快刀乱麻の太刀さばきが出来ないアパルトマンの頭痛の種、カプジュ一家。 まさに「癌」と言わずして何にたとえられよう、そこまで害を及ぼして嫌われながら、不正な方法で今までの寛大な雇い主に反旗を翻し、金にしがみつく汚い一家。こういう連中はテロ組織と同じで、もはやイスラーム教徒とも言い難い連中なのである。     「チュクルジュマ猫会」   お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
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2016年10月21日 23時07分54秒
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