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madamkaseのトルコ行進曲

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 marnon1104@ お久し振りです (。≧ω≦)ノ!! kaseさんのお誕生日だったのですね。 お元…
 marnon1104@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) kaseさん、こんにちは(*'▽')♪ …
 madamkase@ Re[1]:渡航記念日(03/16) 高見由紀さんへ こんにちわ、イスタンブ…
 madamkase@ Re:渡航記念日(03/16) marnon1104さん、こんにちわ。 3月に書い…
 madamkase@ Re:トルコでシュウマイはいかがですか?(07/08) ひなのさん、おひさしぶりです。 トルコは…

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2017年04月30日
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【4月30日・日曜日】


 本日は日中、イスタンブールで毎年秋に行われる「イスタンブール・マラソン」とは別に、ハーフ・マラソンや車椅子などのマラソン競技が行われる、とのことなので、朝早くから主要道路やトラムワイ、イスタンブール・メトロス、メトロビュス(専用車道を走る)なども通行止め、フェリーボートや連絡船まで運航が中止になった。

 アイシェさんは3時頃届けに来て、と言っていたが、朝のトルコ・ニュースで盛んに報道していたので、交通が解除されてからしか動けないのが分かり、では朝食もゆっくり食べ、出かける前に幾日も前に中断したままの、掃除の続きを少しでも進めようか、とパソコンを閉じて、まず朝食を作るのに使った鍋やフライパンを洗おうと台所の水道栓を開いたら、ポタポタッ、と2~3滴、しずくが落ちたきり、水が完全に止まってしまっていたのだった。

 私が掃除しよう、と立ち上がった時にしばしば起こるこの現象には腹立たしいよりも、ええっ、またか、と思わず苦笑させられることが多い。

 幸い断水なので停電よりはまだましで、パソコンが動く。頼まれている様々な案件を、どのように相手に伝えるか、昭和の日であろうとゴールデン・ウィークであろうと、メールやチャットは容赦なく私に質問などを運んでくる。

 結局掃除は出来ないまま、5時頃ジハンギル・タクシーに電話して見ると、スルタンアフメットの方角に行くなら、トラムワイのエミニョニュ駅を出るとその先の海岸通りは少し前まで通行止めだったので、むしろ今なら空いている、と言う。

 ちょうど1台空車もあったので、本を持ち、アイシェさんの家に向かった。ところがわが家からトプハーネ駅に下りたところで大渋滞しているのが分かった。それでも運転手さんと世間話をしながらエミニョニュ駅を過ぎ、海岸通りをまっすぐに走って行く時には、道路の渋滞もなく、6時頃目的地に着いた。

 家の前から電話をしてもアイシェさんは出ない。娘のエリフさんにかけてみると、エリフさんはお父さんの電話にかけてくれたようで、2階からファイクさんが顔を出し、すぐにビルの入り口のドアを開けるボタンを押してくれたので、私は中に入り2階へ上がって行った。

 するとびっくりしたことに、夫妻と息子のエルシンさんが大きなソファを下に下ろそうとしていたらしく、ソファは階段の踊り場に出す寸前だった。

「加瀬さん、ちょうどいいところに来たね。今休憩にしようと言っていたところなのよ、ちょうどチャイも沸いたし」

 アイシェさんがチャイを淹れている間に、お父さんと息子がソファをエイヤッと階段の踊り場に出し、縦にして下りて行き、窓から通りを見ていると、すぐに引っ越し用にかりだした小型トラックの幌を持ち上げて、荷台に積み込んで、手をはたきながら上がってきた。

 手を洗った2人が食卓の前に座ると、ちょうどアイシェさんも厨房からチャイを運んで1人1人の前に置き、私も料理本を取り出した。

taizen  
B5版、208ページ、オールカラー、2,800円(税別) (株)誠文堂新光社


 見開き2ページが、アイシェさんの作った数々の家庭料理と、卓袱台の周りに座って夕餉の膳を囲むアイテキンさん一家の様子が掲載されており、その次のページが、トルコのスタンダードな朝食を並べるアイシェさんや彼女の作った漬け物やジャムの類などが載っている。

 自分達のページと、メフメット・ディキメンさんの芸術的とも言える彩り豊かな一品料理とそのレシピ、そして、現地イスタンブールで取材したたくさんのレストラン、郷土料理店、屋台、街角の風景、青空市場、イスタンブールを象徴する世界遺産の建造物、金角湾の眺めなどなど、そして様々な料理、パンのいろいろ、食材、野菜、果物、魚介類、甘い物、豊富なコンテンツをめくって見ながら、お父さんのファイクさんが言った。

「いやあ、この本は実に立派なもんだなあ。写真と文章の量のバランスがバッチリなんだろうね。見やすいし、色もきれいだし、余白が文章よりも効果的な場合があるんだろうな。これなら読む人もホッとするね」

「そうだよねえ、親父の言うとおりだと思う。余白がしっかりと取ってあるから、料理の写真が余計に引き立つよね。加瀬さん、この本は、うちで貰ってもいいんですか。ああ、早くうちのヨメにも見せてやりたいよ、去年からずっと気にしてたの、あいつ。加瀬さん、ありがとう、おふくろ~、よかったなあ」

Ayse2  
アイシェさんを中に、左ファイクさん、右エルシンさん。みんな嬉しそうでよかった~。

Ayse2  
カメラの設定を間違えていたらしく全部ピンボケに写っていました。



 アイシェさんとファイクさんが引っ越しするなんて一言も言っていなかったので、明日来たらもう、ここにはいなかった、と言うことになる。スルタンアフメットからは少し遠くなるが、ゼイティン・ブルヌ区で、トラムワイ、空港メトロ、メトロビュスの3つの駅が1ヵ所に集まる大きな街で、駅からも歩いてすぐ、という便利なところだそうだ。

「向こうの家で落ち着いたら、近いうちにきっと来てね。お礼に加瀬さんの大好きなビベル・ドルマス、いっぱい作っておくからね」とアイシェさんはニコニコ顔で言った。

 去年アイテキン一家の皆さんが協力してくれたお陰で、この「トルコ料理大全」の目玉記事と呼ぶにふさわしいページとなったアイシェさんの家庭料理。

 実は、この前、「トルコ料理大全」の最初の2冊が私に届いた時、私も嬉しくてすぐにもブログに書きたかったのだが、いろいろ忙しくてブログ自体が1週間も10日も遅れ、なおかつアップデート出来なかったので、Facebookの方に主なページの写真を載せたら、皆様にとてもいい反応を頂いたので、トルコ関係の仕事も激減と言うより、皆無に近くなってしまった現在だが、いつか状況が好転する兆し、にも思えた。

 それは4月20日頃のことだったと思うが、写真を縮小したり、どのページをFacebookに載せるかと考えて作業しているうちに、私はアイシェさんの味は出せないが、急にビベル・ドルマスが食べたくなり、9時半ごろから始めて今夜の分と明日の朝の分を拵えた。和風味付けで、急ごしらえでもそれなりに美味しく食べることが出来た。

biber dolma  
和風の味付けですが、固めに炊いたご飯、炒めた玉ねぎみじん切りと、挽き肉を
練りに練って卵黄、塩胡椒、片栗粉などを入れ、ピーマンのヘタの部分を丸く
切り抜き、種を抜いて具を詰め、ブイヨンと出汁、醤油も入れて煮こみます。

biber dolmasi  
6個のドルマを3個ずつ2回に分けて食べました。う~む、満足!



 そして1年前に働いた仕事が今になって、こんなにきれいな花を咲かせた、或いは果実をもたらしてくれたことは、協力者の皆様のお陰と感謝し、今日はまたアイテキンさん一家の喜びの表情や言葉を聞いて、本当にやってよかった、と胸に温かいものが広がる思いがした。

 出版社からあと8冊後送して来る予定なので、それぞれの店などに配って歩くことになるが、それは焦らず折りを見ての仕事にしたいと思う。一緒に手伝ってくれた美保子さんの分も確保したし、真面目にやっていれば何かで報われることもあるものだ、と改めて感じたのだった。







   かに座さそり座いて座
かに座さそり座いて座



madamkaseのトルコ本 「犬と三日月 イスタンブールの7年」(新宿書房)




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Last updated  2017年05月06日 12時43分35秒
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