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今日もいいお天気。 一年の中で、一番気持ち良く走れる季節。 ランニングが続けば、 それに平行して家では読書が進む、っていうのが 心身のバランスのバロメーター。 今、面白くて、わかりやすくて、どんどん読み進めているのが 橋本治の「いま私たちが考えるべきこと」という、タイトルの本。 さすがに「考える人」という雑誌に連載されていただけあって、 かなり噛み砕いて書いてある。 そこからの一部、抜粋。 『 人間には、「自分のことを考える」がそのまま「自分のことを考える」ことになる人と、そうならないで「他人のことを考える」になってしまう人の二種類がいる 』 『 この二種類があるのは、人間が「自分」という考え方をして、「他人」という考え方をして、「自分のまわりは他人がいる」ということを前提として生きて暮らしているからである。こうした条件があればこそ、人は物を考えるに際して、「まず自分経由で考えるべきか、他人経由で考えるべきか」という選択をも必要としてしまうのである。「実際的」が必要になるフィールドには、この「¨自分¨という考え方があり、¨他人¨という考え方があり、¨自分のまわりには他人がいる¨という条件を持つ、現実というところなのである。 「自分と他人」の関係を構成して、他人の影響力ーあるいは「支配」が長く続くと「¨自分のことを考える¨がそのまま¨他人のことを考える¨になってしまう人」になる。 逆に、あまりにも早く「自分で考える」をせざるを得なくなってしまうと、」自分に存在するはずの多くの「他人」が見えなくなってしまって、「¨自分のことを考える¨は、ただ¨自分のことを考える¨だけ」になってしまう。 』 回りくどくて、ヤヤコシイ、ように見えて、 これがかなり的を得ているし、わかり易く読めてしまう。 口絵に書いてある 『 世間には、「自分のことを考える」が、 そのまま「他人のことを考える」になってしまう人は、 いくらでもいるのだ」』 これなんか、かなり凝縮されてるし、 「言えてる!」って思うし。 と、長々と抜粋ながら載せてしまったけど、 読んでみたいって思われた方は、 新潮社から、出てる本です。 よかったら、お手元にどうぞ~。 いえいえ、売込みじゃありませんから。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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