江戸川乱歩と13人の新青年(文学派編)
ミステリー文学資料館編『江戸川乱歩と13人の新青年(文学派編)』を読みました。トリックよりも、雰囲気や、怪奇味などを重視した作品を集めたのが「文学派編」です。収録作品一部紹介「レテーロ・エン・ラ・カーヴォ」橋本五郎愛する人に対してつづられた手紙によって構成された作品。最後でひっくり返されます。「柘榴病」瀬下耽水不足に困った船がたどり着いた島には・・・?という話。人間の欲望を見せ付けられる。「レビウガール殺し」延原謙シャーロック・ホームズシリーズの翻訳者としても有名な延原氏による作品。ホームズ作品はにも似た、畑に停められた車と瀕死?の運転手と、後のその消失という奇妙な発端から始まります。「胡桃園の青白き番人」水谷準水谷氏の本領、恋愛的幻想です。「胡桃園」といわれるところに住む人から、友人をそこに招く手紙がかかれます。そして友人が来るのですが・・・。その手紙からしてすでにロマンティックな香りがします。「ジャマイカ氏の実験」城昌幸ある外国人が空中を歩いているのを目撃した。その秘密を聞こうとするが・・・。がんばれジャマイカ氏。【中古】afb【古本】江戸川乱歩と13人の新青年 文学派編/ミステリー文学資料館