岩の井　山廃純米　原酒

2011.07.14

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千葉の地酒の中から美味しいお酒を探す日々です。お店で「この辺で美味しい地酒って…」と聞くと「〇〇だよ（蔵の名前）」「なんで？」「よく売れるから」大体こんな答えが返ってきます。各酒蔵では上撰、佳撰等の普通酒から、大吟醸、吟醸、純米、純米吟醸、生酒…　原料や製法を変えて色々なお酒が作られています。どこで比較しているのかって言うと、やはり一番安いお酒なんじゃないでしょうか？しかもその微妙な違いを解っているのか不安になります。いや別にいいのですが、利き酒師の資格を取ったと言うと「この酒が美味いんだ」って教えてくれる人が多くて（銘柄だけ）

　

蔵の特徴で比較するのであれば、御宿（おんじゅく）の「岩の井」は、「山廃仕込み」という特別な仕込みをしているので、外房のお酒の中では個性的と言えます。

山廃とは、発酵の段階で乳酸菌が必要となるのですが、通常は液体で添加し効率よく仕込んでいきます。山廃は蔵に住み着いた自然の乳酸菌を利用します。リスクもコストもかかり、技術も必要です。ですが、色々な菌の作用によって、複雑で奥深い味わいが生まれるのです。酸味がやや強いのも山廃の特徴です。

以上のような特徴は、普通のランクのお酒や、冷酒でもはっきりと感じられます。

今日は直接岩瀬酒造さんへ行ってきました。蔵へ行くと酒店で売ってない物などもあり、いい買い物ができます。何より保存状態がいいので安心できます。日本酒は紫外線や高温に弱いので、せっかくいいお酒を買っても劣化臭がしちゃってるなんてことはよくあります。

迷ったあげく、山廃純米原酒を購入。純米酒のコク、旨みと酸味が良いです。こういう酒をゆるりとやれば、二日酔いにならないんじゃないか？と思うようないいお酒です。