著者は日本の焼肉を長年にわたり研究している食文化史学のスペシャリストである。また有名なモランボン焼肉のタレ「ジャン」を開発した人物でもある。朝鮮半島や中央アジアで発祥した焼肉食文化の広がりや、美味しさや魅力について付言した書である。焼肉を食す前に学ぶべき焼肉学の一端とでもいうべき薀蓄であろうか(?!)
書評 https://ddnavi.com/review/447130/a/
焼き肉店のメニューの一つ一つは、偶然に出来上がったものではない。長い歴史の中で、人々の生活の知恵が積み重なってつくられてきた「文化」なのである。だから、おいしいだけでなく、科学的に見てもすばらしい価値を持ったものが多い。焼き肉料理を単に楽しむのもいいけれど、この本を読んでから、また読みながら食べると、いままでとはまた違った味わいを口中に感じること、請け合いである。
発売日:2017年11月08日
著者/編集:鄭 大聲
レーベル:ちくま文庫
整理番号:ち-16-1
出版社:筑摩書房
発行形態:文庫
ページ数:304p
ISBNコード:9784480434807 |
- 肉・各種と薬念(ユッケ、ロース ほか)
- 漬物とつまみ(白菜キムチ、カットゥギ ほか)
- スープと鍋(ワカメスープ、ユッケジャンとテグタン ほか)
- 飯と麺(ピビンパプ、クッパ ほか)
- 酒と塩辛(焼酎(焼酒)マッコルリ、清酒 ほか)