2024/04/19(金)07:31
マーラーとワルター
師弟関係であった、作曲家のマーラーと指揮者のワルター。
良き理解者であったワルターは、幾つものマーラー作品を残している。
写真を見る限り堅物で怖そうだが、全くの逆で温厚だった。
そんなワルターの指揮した交響曲第1番「巨人」を聴いた。
マーラーの登竜門とも呼べる作品。三楽章出だしにベースソロがあるのが私としても肝が冷えてしまう。
でも、凄い良い作品だし、マーラーの作品で長年この曲だけで、私とマーラーを食い止めてくれた作品。
ワルターの名演の噂は前々から聴いていた。
しかし、聴く機会がなかった。
だから、初めて聴いて驚いた。
ワルターやっぱり只者ではない。
私の固定概念は、正統派。
しかし、新世界や幻想交響曲を聴いて個性の塊であることが良くわかった。
ワルターは、私の中で思い出の人である。
小学生?中学生?だったかな。
音楽の時間に聴いた曲が気に入って、お年玉でCDを岐阜高島屋で見たんですよ。
もちろん、まあまあする金額。
当たり外れもあるかもしれないけど、新世界、四季、アイネクライネを同時に買ったのかな?その時のモーツァルトの交響曲とアイネクライネが入った一枚がワルターだった。CDの表紙がデカデカとワルターだったのを今でも記憶している。モーツァルトなのに、知らないおじさん、強いて言えば西川のりお似のおじさんがデカデカと写っていた。聴けばモーツァルトなんですよね。
この時のイメージが強いため、ワルターは長年正統派の重鎮の位置にいた。
ワルターの演奏、そんなにしょっちゅう聴くというわけではなく、正統派を避けていた私にとっては、敷居が高かった。だから避けていたんですよ、それでようやくワルターにしては珍しいと思う組み合わせの録音を聴いたらビックリだったわけですね。聴かず嫌いもいけないものです。
そのワルターの巨人。
所々触りまくってます。ピアニストであり作曲家、指揮者であったワルター。だから理解でき、新たな発見、表現が出来たのかなって。
名コンビのコロンビア響ですから相性はバッチリですよ。
また色々聴きたくなっちゃったな〜。
Mahler マーラー / 交響曲第1番『巨人』、さすらう若者の歌 ブルーノ・ワルター&コロンビア交響楽団、ミルドレッド・ミラー 【SACD】
Mahler マーラー / 交響曲第1番『巨人』、第2番『復活』、大地の歌 ブルーノ・ワルター&ニューヨーク・フィル(1950年、1957年、1948年 ライヴ)(3CD) 【Hi Quality CD】
シューベルト:交響曲第8番「未完成」/マーラー:交響曲第1番「巨人」(バイエルン国立管/ワルター)