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2017年06月02日
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時空の旅人 (1).jpg

時空の旅人 遥かなる熊野古道

熊野古道、ここであったら100年目。神武天皇の東征や平家物語まで幅広い。それだけ古くから信仰されてきたことか。

特に南方熊楠の事がクローズアップされていたから購入。南方熊楠、彼は天才かはてまた奇人か? バカと天才は紙一重だというがこの場合は大分いっちゃっている様子、なぜなら裸同然で熊野の山をうろついたからだ。この方は粘菌研究で世界的に有名だが、そんな奇行めいた行動で地元ではそんなえらい人には見えなかったらしい。当時変人番付というものがまことしやかに存在し、いつも上位だったとか。だが、天才と天才は集めるようで孫文と友好あたためている。

が、しかし、この方が初めてそれまで認識のなかったエコロジーを唱えた。そう言えば、シャーロックホームズの作者のコナンドリルも自然環境保護を訴えてましたね。

近代化を理由に木々が破壊されたり神社が合祀事を嘆き、もちろん粘菌研究者なので研究場所が奪われる事も危惧した。実際に大胆に行動して逮捕されたことも、更に、当時の合祀推進派の不正のからくりを地元新聞に投函したり、当時の政府にも何度も嘆願書を送っている、実際に世論を味方にし、当時の政治家まで動かした。少し前に足尾銅山鉱毒事件も騒がれていた頃だったので、注目を集めたのかも。今では切り倒された木々の後に自然破壊の愚かさを伝えたモニュメントがあるのだとか。おかげで熊野の森は守られ、世界遺産にも指定された。それは熊楠の働きかけがあってからこそ、今も熊野の何処かに森に同化した南方熊楠に会えるかもしれない。

余談ですが、数十年後に昭和天皇が熊楠が守った原生林が残る島、神島に尋ねられた際に嬉しさのあまり粘菌の入ったキャラメル箱を渡し周囲をざわつかせた。

 

 

浄瑠璃にもなるストーカー事件、“道成寺 安珍と清姫の物語”の事も。

大分端折りますが、熊野詣でに来た安珍に一方的に惚れた清姫が追いかけ道成寺の鐘に逃げ込んだ安珍を鐘もろとも焼き殺すというはなし。…ほんと典型的なストーカー犯罪だよ。結局のところ人間が一番怖いな。

時空の旅人 (4).jpg

それから、藤原定家の”はじめてのおつかい”ならぬ、”はじめての熊野詣”が面白い。

引きこもり気味のインドア派のアラフォーの歌人定家と20代のムキムキ体育会系の後鳥羽上皇に同行するとどうなるかは目に見えて分かる。

”俺、出世するかも。”と淡い夢を見て同行したものの…ブラックできつ過ぎる旅にさんざん歌にして愚痴り最後には”マジきつっ、二度と行かね、”だとか。定家の愚痴はさておき、偉い人がアウトドア旅行を楽しむのはいいが、彼が残した日記のおかげで同行者がどれだけ大変かがよくわかる。

ちなみに熊野詣に積極的に行ったのは上皇、天皇は一度も熊野詣をしていない、なぜならばしきたりに縛られ御所を出ることも出来なかったから。当時は院生の時代、上皇は規制から外れ、自由に権力と財力を行使出来た。なので積極的に上皇になりたがった。後鳥羽上皇も土御門天皇にさっさと譲位した。だから22歳で上皇だった、そこで流行ったのが熊野詣、日常から離れることができたからだ、後鳥羽上皇は参詣マニアで生涯29回も熊野詣を楽しんでいる。藤原定家が参加した時は4回目だった。

おそらく上皇は”暇だ、熊野行っちゃう~”ぐらいの軽いノリだったかもしれない、毎回1000人従者が同行し1か月かかるので、どちらにしろ付き合わされる側はたまものではなかっただろう。権力ニート???には実に困ったものだ。

文献には持病(仮病)理由に断った人もたくさんいたとされる。ようするに面倒が藤原定家に回ってきたわけだ。定家も小さな野望で安請け合いしたが、後で後悔したかもしれない。

時空の旅人 (5).jpg

※6月6日

熊野改二キターーーーーー!

ちなみに、最上型の4番艦の重巡洋艦 熊野 には熊野本宮大社の艦内神社が祀られている。






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最終更新日  2024年01月22日 12時34分41秒
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