カテゴリ:インターネット
コミュニティなど、人と人がつながる空間において、
ちょっとした機能なのだが、 その機能が何かを象徴的に表しているといったことがあります。 それは、時として、機能以上の、 そのコミュニティの象徴的な「ルール」や「拠り所」に なったりすることもあります。 SNS(ソーシャルネットワークサービス)のmixiにおけるそれは、 マイミクシィ管理の中のユーザーを外す、 外さないの機能だと思われます。 その機能は、以下の3つになっています。 「自分を招待したユーザーは外せません」 「自分で招待したユーザーは外せません」 「マイミクシィから外す」 これは、言い方を変えると、 mixi内で招待した、招待された相手のみ、 外せるということであり、 このmixiにいなかった人を 招待した、招待された場合には、 外すことはできないということです。 このSNSというしくみは、 そもそも「知り合い系」としてのサイトであり、 その安全性と安心感は、 この怪しくない確かなつながりがあるからこそ、 保証され得るものです。 そして、この保証は、 この「自分を招待したユーザーは外せません」し、 「自分で招待したユーザーは外せません」 というルールによって、 成り立つものととらえることができます。 だから、こういうルールがあるのです。 一方で、同じSNSであるGREEには、 この「外す」に当たる機能はありません。 そもそも、外す機能などなければ、 つながりが途切れることがないので、 安全、安心なサイトが確実にできるはずです。 むしろ、この「外す」機能は、 SNS的ではない、という見方も できてしまうものです。 ならば、なぜ、mixiは、 この外す機能を持たせる必要があるのでしょうか? 人と人との関係は、リアルの世界では、 「招待したり」「外したり」と、 いろいろやっているわけです。 それならば、SNSであっても、 この「招待したり」「外したり」ということの両方があったほうが、 よりリアルな人と人との関係を実現できるはずです。 ただ、リアルな世界では、 「自分を招待したユーザー」 「自分で招待したユーザー」 を外すこともあったりします。 mixiの「外す」「外せない」機能があるのは、 SNSというサイトを維持させていきながら、 より人と人とのリアルな関係を実現してみたい、 という思いが詰まった機能だと感じるのですが、 どうでしょうか? ********************************** 有限会社リレーションメイク 羽切 徳行 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005.02.18 12:40:45
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