真真の中国滞在記

やはり５時、今日もタクシーに乗った。

この時間はタクシーがつかまりにくくなる。大半が午後６時を退勤時間としているため、この時間までに戻って、夜の部の運転手と交代しなくてはならない。運転手さんにとってはせわしない時間帯。

だからこの時間になると、やっとタクシーが止まってくれたっ！と思っても、
「あ、そこはもう退社時間に間に合わないから、ごめんっ！」
って断られる。

運転手には運転手の都合がある。
だから今までこうやって断られても、笑って許してきた。


しかし。。。
今日は許さない。。。
子々孫々まで呪ってやる。。。


止まってくれたタクシー。運転手は中国では珍しくない女性の運転手さん。
私は時間帯から気を使って聞く。

「あそこまで行きたいけど、ＯＫ？」

ちょっと嫌そうにオバちゃんは答える。
「退社時間に間に合わない可能性があるけど、行くわ」

ならヨロシク～♪に決まってる。


オバちゃんはちょっとアホなようで、若干回り道な上、非常に混雑するルートをとった。
案の定、車が詰まって動かない。。。

退社時間を気にする割には、ちょっとアホだよね。。。

そう思い始めた頃、オバちゃんの卑劣な攻撃が始まる。


１分おきに。。。携帯の時計を確認する。
２分おきに。。。ため息をつく。
３分おきに。。。「これじゃぁ、残業じゃないのよっ！」
と、チラリと私を見ながらホザく。いかにも「ココで降ります、ワタシ」と言わせたいご様子。

ウザイ。。。
死ぬほどウザイ。。。
この国の法律が認めてくれるならば、一発ブチかましたい。。。


馬鹿言ってんじゃねーよっ！！
だから私は確認したろ？
断らなかった以上、退社時間や残業など私の問題ではない。
判断ミス甚だしい、てめぇ～の責任だ。
知ったこっちゃねーよっ、ばぁか！


コイツ絶対降り際に嫌味を言うな？
直感で感じた。
だから頭の中で中国語を組み立てて、臨戦態勢に入る。


中国人というのは至って単純に出来ているようで、予想通りの嫌味のお言葉を頂いた。

「おかげで残業じゃないのよっ！」

・ ・・なんのヒネリもない。


よっしゃ、これ点火しても
もう一人の私がGOサインを出したので吠える。


「知るか。残業はあなたの問題。私には全く関係がないっ」



ドアをバタンっ！と閉めてやり、勢いよすぎてドアは閉まらず半開き。
知るか、テメーで閉めやがれっ！


いつまでも言いたいことが言えなくて、大人しい日本人だと思うな。
GOサインさえ出れば、やるときゃやったんぞ！


かかってきんしゃいっっ！！



教訓：最低限の怒りの言葉を習得せよ。