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カテゴリ:自衛隊の専門用語
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「教範」 これをあなたなら、何と読みますか 自衛隊では、「きょうはん」と読む。 「教範」とは、自衛隊では教科書のこという。 各部隊毎に上級部隊や職種学校が作った、いわゆる官品の教範というモノがある。 確か黄色い厚紙でできた表紙の本だ。(今も変わっていないのだろうか) その種類は、膨大な量で数えるのが嫌になるほど存在するので、何種類あるのかは知らない。 しかも、一つの種類の教範は、各部隊に多くても5~6冊ずつしかない そして、ここの部隊には、この教範が○冊が割り当てられている。という具合に員数(定数のこと)が決められている 定期的に、間違いなく決められた数があるかどうか点検する『物品管理検査』というものがあるほどだっ とにかく教範の管理が厳しく、通常、鍵のかかる書庫に保管されていて、勝手に持ち出されないようになっている なので、勉強する時は借用申請して借りたり、必要な部分だけコピーしたり…苦労がたえない。 官品の教範は、みんなで使うモノなので、暗記のため蛍光ペンで色を塗ったりもできない。 そこで、個人が各駐屯地の厚生科窓口に行って、自分で購入することになる。 これが一冊千円以上はするモノ つまり、仕事で使う物で、勉強するための本に、何千円も何万円も自腹で出費するのだ… 一人の隊員にとって必要となる教範とは、職種の教範と共通的な課目の教範を合わせると10冊は越えるものなので、一万円を越える出費となるワケだっ しかも、しかも… その教範ってヤツは、よく改訂されて新しくなり、やっと買い揃えた教範が古いモノとなり使い物にならなくなってしまう。 時代背景や国内外情勢の変化に柔軟に対応するため規則を改訂したからだとか、編成や装備品の変更に伴う改訂だとか…言うが… 上級部隊、特に東京市ヶ谷にある中央組織に勤務する者たちが、自分の2~4年くらいの任期での一仕事としてやっているようにしか思えんかった 実際、定年した人が、 「あの教範を改訂したのは、俺が幕(市ヶ谷にある陸上幕僚監部)にいた時にやったんだ」 なんて誇らしげに喋る声を聞いたことがある。 末端の第一線部隊は、教範が変わるたびに自腹で買い替えたり、覚え直したりしているというのにっ おかげさまで、自衛官人生は日々、自腹を切って勉強ということが身をもって理解できましたよっ 毎日が勉強 勉強にもお金が必要 「自衛隊に入ってからが(出費の厳しさを実感しつつ)勉強」ですよーーッダ… 『メンタルダウンしそうなほど追い詰められている自衛官へ【心が折れる前に逃げよう!】』 現職自衛官の方の中に、朝早く出勤し、夜遅くまで仕事して帰宅するのは日付が変わる頃というブラックな仕事関係、パワハラ上司、セクハラ上司や同僚にストレスを抱えている隊員はいないだろうか? この世で最もブラックな組織である自衛隊を退職しちゃうのが一番良いが、どうしてもまだ自衛隊にしがみついてなければならない人には、一読の価値ある一冊だ この本に書いてあることを少しでも意識すれば、明日の朝に出勤したくない気持ちの自分の背中を押してくれるかもしれない。あるいは、キッパリ自衛隊に見切りを付けて新しい自分になろうと決心できるかもしれない。 数多くある自衛隊関連ブログの中から ご覧頂き、ありがとうございます。 ランキングに参加しておりますので ご覧の際には、是非ポチっていただきまして 応援をお願い致します。 ブログ更新の励みになっております。 にほんブログ村 元・高卒陸上自衛官のまいものあるじが購入したもの、欲しいもの、お気に入りのものを集めています。 ↓よろしければ覗いてみてください。 ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2024.10.06 23:53:36
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