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カテゴリ:ママブルー運営奮闘裏話
私は一昨日の某テレビ放送を見てから、
ずっと自分を責め、反省をしています。 産後うつ病で悩んでいるさなかの患者さんの撮影や直接インタビューは ずっと、ママブルーでは拒否してきました。 その理由は、 うつ病になっているさなかの方は、 私もそうだったのですが、とっても心がもろくなっている状態なのです。 「大丈夫です」といいながらも、実は全然大丈夫ではない状態なのです。 ほんの少しの刺激で、もろく崩れてしまう状況なのです。 こうしたマスコミの放映を見ている人たちは、つねに放映後、 「実態を知ることが出来てよかった」 「実名や顔を出す勇気に敬意を表する」 と、言います。 でも、取材を受けた人間が、どれほど高いリスクとストレスをその後受けるか、 についてかんがえを巡らせる方は、ほとんどいないのではないか?と感じています。 放映は一瞬ですが、 実名をだされ、顔をだしたひとには、その方の日々の生活があります。 闘病中であれば、放映後も闘病生活は続きます。 放映によって調子を崩したとき、だれが責任をとるんだろうか。 健康になった心ですら、痛んだり落ち込んだり凹んだりすることがあるのに、 闘病中の方にそれを乗り越えるエネルギーはありません。 乗り越えられない状況だから、「闘病中」なのです。 ママブルーにテレビ局から問い合わせがあったときには、 産後うつ病の現状について説明し、 闘病中の方の撮影は遠慮していただきたい旨をいつもお伝えしています。 今回も、なんでもっと、しっかり「闘病中の方の撮影はやめてください」と伝えなかったかなあと、自責の念でいっぱいです。 テレビを、地域の保健師さんや助産師さんが偶然ご覧になっていて、家庭訪問するなどのアフターフォローしていただくとか、通院中のお医者様の充分なフォロー体制が整っての撮影だったとか、自助グループでアフターを受け止めてあげられる体制を整えていての撮影だったとか、そういうことを心から祈らずにおれません。 一番私が恐れるのは、 これを機に、 産後うつ病で闘病中の方や自助グループへのインタビュー依頼が増えることです。 「あそこの局で放映できたのに、なんでできないんですか」 といわれることを恐れます。 今回、そういわれてしまう前例ができてしまったことが残念です。 治療中の方を、そっとして置いて欲しいです。 治療中の方に一番大切なのは、 テレビやマスコミに出て産後うつ病について知ってもらう活動をすることではなくて、 ご自分が1日も早く治るために治療に集中することです。 お子さんや家族のため、なにより自分のために、治療に専念することがとても大切で 何よりも最優先にすべき事は治療です。 治ってから、いくらでも活動はできるのです。 自助グループを作るでも、治療中の方の役に立ちたいのでも、 テレビに出るのでも、何でも治ればできることです。 治ってからだこそ、できることです。 それまでは、治療に専念していただきたいです。 今、一番優先にすべきことを取り違えてはなりません。 何度でも言います。 治療中の方に一番大切なことは、 治療に専念することです。 そして、家族の方が一番大事にすることは、 産後うつ病のかたの治療を最優先にし、そのサポートをすることです。 それ以外、何もありません。 もう一度言います。 治ってから、いくらでも活動はできるのです。 自助グループを作るでも、テレビに出るのでも、何でも治ればできます。 それまでは、治療に専念していただきたい。 そして、治ったら、ぜひ、産後うつ病の回復のための活動に、力を貸していただきたい。 マスコミの方に、お願いです。 治療中の方をそっとしておいてください。 治療に専念させてあげてください。 私は、治療中の方が1日も早く回復できるお手伝いをするためにママブルーをつくりました。 ご自分が産後うつ病であることに気付いていない方に、早く受診していただくために、広報活動もしてきました。 闘病中の方には治療に専念していただき、 産後うつ病について周囲に知っていただくため、回復のためのあらゆるサポートをカゲでささえる、それを、回復した有志のものがその任を受け持つ。 そうおもって、生まれた活動です。 今回の一連の取材は、ママブルーの、私の、こうした思いが全く無視された形になっており、 たいへんに残念でなりません。 そして、自分への強烈な戒めを今行っているところです。 この3年間の取り組みに、甘えや気のゆるみがなかっただろうか。 私の行ってきた活動に、強烈なストレートアッパーパンチをいれていただいた、放映でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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