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震災後、原発についての情報が錯綜していますが、情報は出ないよりは出た方が良いとわたしは考えます。 幸い、ネットで世界中の様々な声や情報がひろえるいまの時代、情報をかみくだき、理解することは、それを安心材料に変えたり、行動の後押しのための力となります。 海外から、「日本は情報を流さない、隠匿している」という指摘がここのところ見受けられるようになりました。 その理由について探らずしてモノが言えないと反省しつつ、海外からの発信と日本国内における発信の内容の特徴、違いなどを探ろうと思います。 物資不足及びその地域の生の声がどこまでひろえているのか、客観的に 考えたいと思います。 ◆「食料が無いと伝えて」英紙,被災地の飢餓を報道http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/japan/8392549/Japan-crisis-Theres-no-food-tell-people-there-is-no-food.html# 甚大な被害に見舞われた石巻から、物資が行き渡らず飢餓状態にあるという記事がイギリス人記者から寄稿されています。 写真つき記事には、このようなことが記されていました。(意訳しています) ひげも剃らないままの運動着姿の男は、自転車をおき、あたりを見回し、人目がないことを確認すると、ゴミ箱をあさり、廃棄された食べ物を持ってきたビニール袋に詰め込んだ。 浮浪者でもなんでもなく、彼は被災者だ。 家も流され、お金もおろせず、配給もいきわたっていない石巻では、 このような光景が普通になっている。 避難所にいても、配給される食べ物はほんのわずかのご飯と塩だけで、 全然足りていません。 恥ずかしいから写真にとらないで欲しい 政府の対応はもうあきらめました。だからこうやって自分たちでどうにか するしかない 。 (中略) ガソリンが無いという状況が続き、車の代わりに自転車を使い始めている。 ドロで覆われている地面を走る。そのため、車輪にまとわりついたドロを落としながらでないとすすまない。津波で流された自転車や車をみつけては、使えないものがないかと物色する。 豊かだとおもっていた日本、でも豊かじゃない/マスコミも真実を報道することを恐れて、伝えてくれない/どうぞ本当のことを伝えてください ただ、現地からの、現地の人たちにむけた情報発信は少し違ってます。現地の状況がよくわかるサイトです↓ ◆石巻の皆がんばれ! http://blog.nexyzbb.ne.jp/rciel/ 情報共有を目的に、2チャンネル、yahoo !などからの情報もコピペされているそうです。 このサイトでは、被害状況、石巻市内の道路状況、安否情報、携帯等の通信状況、避難所情報、医療・病院情報、災害写真など、現地からの情報があがってきています。 石巻で避難生活を余儀なくされている方々には大事な生活情報であり、震災の記録ですが、食料事情をはじめとする避難生活における困難なことについては見当たりませんでした。 食料や物資不足はあたりまえと受け止められているから?それとも受け止めざる終えない、あきらめてしまっているから?という考えからなのでしょうか。
非被災地に暮らす人々が、買いだめや買い占めなどの行動にはしったり、想像力を働かせることができない理由が、見えてきたような気がします。 モノが絶対的に不足している、といったリアルな声がきこえてこないからだと感じました。 今回の災害は阪神淡路大震災と比較した場合、被害が広範囲なこと、避難先が点在していること、避難先の情報が被害が甚大だったエリアはあっても、自宅や少人数での避難場所が多くあり(とわたしは予想してます)、道路が寸断されているため、そういったところに関する情報は吸い上げようがないなど、さまざまな理由から情報のすい上げが非常に難しくなっているとおもいます。 連日被災地からの中継が流されていますが、いまこそ情報発信の重要性を理解して、より深いところ、より遠くにまで目をむけた、情報収集と発信をマスメディアの方々はやっていただきたいとおもいます。 戦場カメラマンの渡辺さんが、なぜ戦場におもむくのかがわかった気がします。 情報を知ることの価値がどれほどの価値をうみ、人を助けるのか。 報道に携わる人たちは、現実を伝えることが支援だということを意識していただきたい。
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Last updated
2011.03.21 08:36:31
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