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カテゴリ:❀ VRおじさんの初恋
「葵、知ってること話しなさい。あの人のこと、怪しい
友達のこと。耕助から、報告受けたの。あの人がゴーグルつけて夜中に誰かと話してたって」 耕助、芦原の声は聞こえなかったか? 気になるなら、自分で確かめたらいいじゃない。 全部話しなさい。話しなさい! イヤだ!自分で電話しなよ! 葵は母に反抗しない子だと思っていたから、これは意外だった。 パシッ!✋ 思わず、葵の頬を叩いてしまう飛鳥。鬼の形相。 ** ** ** 葵が家出し、直樹のアパートにやって来た。(・o・)! 慌てて早退し、帰宅する直樹。 「しばらく、顔を合わせたくありません」 「何があったの?」 「・・・」 「とりあえず、居場所だけでも連絡しよう」 それが正しいと思うが、飛鳥は直樹のことを知らない。 先日、葵が直樹を自宅に招き入れたことも承知していない。それでこの状況を、なんて説明するんだよ。怪しい!としか思われない。通報されるかもしれない。 「ダメです。直樹さんに迷惑かけたくありません」 押しかけた時点で迷惑なのだが・・・それで直樹は早退したし。 カップ麺に大喜びの葵。 「お母さんが、カップ麺食べるなら出前取りなさいって言って、買ってくれないんです」 そうだと思った。 「葵君も、おそうめんの民か」 どういう意味? 「カップラーメン開発してる人も、真剣だからね」 タイマーを「2分50秒」に設定する。3分ではない・・・マイナス10秒の意味は?何かこだわりがある? 若い頃は、カップ麺がおいしいのだよね。 葵は、こういうアパートが初めてのはず。自宅マンションや芦原邸とは広さも趣も全く異なるから、多少カルチャーショックだろう。 「ちょっと広くて、ちょっと狭いみたいな」 いや・・・直樹の部屋、一人暮らしには十分な広さだと思う。理想的だなとすら思う。(生活感の演出が絶妙!) でも、葵の感覚だとちょっと狭い・・・生まれてからこれまでの生活環境が、そう感じさせる。 直樹と葵が親子に見える。 会社に電話する振りをして、実は芦原に電話する直樹。 「どうして葵は、直樹の家の場所を知ってたんですか?」 そういえばそうだ。 「ハッキングだって」 ありゃりゃ。いまどきの子は、そういう知識技術あるのが凄いわ。 葵は直樹に、母と何があったのか話す。 「母に叩かれたのは、初めてのことでした」 ショックだった。平手打ちだったしね。 「そもそも、俺のお節介が間違いかもしれない」 「そんなことありません。祖父も母も、仲直りできれば嬉しいはずです」 「そんなに単純じゃないかもよ。仲直りがうまくいったとしても、過去は残る。親子が断絶してた何十年という歳月を、後悔することになるかもしれない」 なるほど…そういう考え方もできるのか。 他人が`お節介´するには、リスクが大きいことなのだ。葵に懇願されたとはいえ、直樹が芦原家の問題に踏み込むには、相応の覚悟がいるでしょう。 ** ** ** 耕助が葵に電話すると、当然 「ヒドイじゃないですか!母に告げ口したでしょう!覗き見なんて、最低だ」 耕助のせいでこうなった!と憤慨する葵。 「葵君が秘密を教えないからさ」 「帰った方がいいって。社長、ブチ切れるよ。怖いよ」 だろうね、キーッ!😠 「もう叩かれました!」少年、ショックが大きい。 「マジで?!それはかなりだね…」 かつてないことに耕助も驚く。 「社長が機嫌悪いと俺も困るからさ、ここは手 組もうよ」 「騙されませんよ、あなたには」 耕助にはズバズバ言う葵。 「で、秘密って何?そこが今回の、一連の騒動の原因じゃないの?」 よくわかっている。 「(小声で直樹に)どうします?」 直樹、頼りにされているなぁ。 「教えますから、協力してください」 「OK!」 「はやっ!軽いね、この人」初めて出会うタイプか (笑) 「祖父と母を、仲直りさせたいんです」 「秘密ってそんなこと?!俺はてっきり、あの…社長が 結婚します〜とか会社売るつもりです〜とか、そういうの想像してたから」 なるほど。だからとても気にかけていたのか。 「協力してくれるんですね」 「いいよ」 「軽い」話が早いね(笑) 「それじゃぁ手始めに…何したらいいか、そっちで話し合ってくれる?早くね!」 IT企業のビジネスマンらしく、迅速さを求める。 「頼むよー。葵君と見知らぬおじさん」 ん?なぜ葵と一緒にいるのが`おじさん´だとわかったの?直樹の声が少し聞こえたとしても、若い男の声か中年の男の声か、そこまでは判断できないだろう。 仲直り作戦に、飛鳥の部下が加わる・・・`軽い´耕助がどう絡んでくるのか。役に立ってくれるのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年05月20日 12時03分37秒
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