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カテゴリ:家探し・不動産@大連
新居に移って、二日目の夜。すでに主な買い物は済ませ、料理洗濯入浴はもちろん電話も高速インターネットもできるようになり、TVの衛星放送も開通し、ますます住まいらしくなってきました。
我が家のリビング(居間)は、端から端まで、13メートル以上あります。13メートルといってもピンとこないかもしれませんが、私が昔住んでいた2DKのアパートが、このリビングの中にすっぽり納まってしまうような広さです。リビングの海側にはバルコニーがあり、オーシャンビューこそありませんが、窓を開けると涼しい海風が入ってきますし、山側からは「アカシアの丘」と大連半島の山並みが望めます。 ハッキリ言って、「ぜいたく」・・・私が今年2月まで過ごしたオーストラリア・シドニーでの生活と比べると、「夢のような」暮らしと言っても過言ではありません。思えばシドニーでは、住宅ローンとクレジットカードの支払いに追われる生活でした。たしかに広い家に住めますが、物価と税金が高いために、私ひとりの収入ではとても暮らせません。夫婦フルタイムで共稼ぎして、ようやく暮らしが回っていきます。ところが、大連に移った途端、妻が働かなくとも大きな家に住み、お金の苦労もなく暮らせるようになったのです。 この、「夢のような生活水準」を支えるのは、大連の物価の安さ。より正確にいえば、中国とオーストラリア(&日本)との価格差です。私の大連での手取り収入は、シドニーでもらっていた給料と同じか、やや低い程度です。ところが、大連の現地物価がシドニーと比較にならないほど安いので、給料の「使いで」が何倍にも膨れ上がったのです。 スカイロケットのような勢いで経済成長する中国。人々の生活水準も、物価も急上昇中ですが、先進国と比べると、まだまだ格差が大きい。ここ大連では、バスは市内どこまで乗っても13円、タクシーで5km移動しても、或いは電車で100km移動しても100円ちょっと。ラーメンやワンタンが一杯26~39円、スイカまるまる一つで100円台、2部屋のファミリー用住宅の賃料が月1万円・・・という世界。基本的な消費者物価は、東京やシドニーの10分の1程度でしょう。加えて水光熱費や各種サービス料金も激安。裏を返せば、先進国の10分の1をはるかに下回る給料で働く人間が大勢いるから、ここまで物価が安いわけなんですけどね。 ここの暮らしは物価が安いだけではなく、便利です。バスや路面電車は、時間帯にもよりますが2~5分感覚で必ず来るし、タクシーも市内至るところで拾えます。電話とインターネットも、申請した当日に早くもセットアップしてくれました(ちなみにオーストラリアでは、2週間以上かかるのが当たり前)・・・私などは、お金のかかる趣味もほとんどないから、大連の現地物価で暮らす限り、月々の給料をどうやったら使い切れるのか、見当もつきません。庶民が食べる2元(26円)のラーメンでも十分美味しいと思うし、毎食食べても飽きないから・・・ ひとつ但し書きをしますと、この内外価格差を利用してリッチライフを楽しむためには、いくつかの条件が必要になります。 1)先進国レベルの品質にこだわらないこと。 品目が同じでも、中国で売られているものと、先進国で売られているものとは、品質に大きな差があります。例えばの話、中国の庶民は200円の鍋を買い、日本の庶民は2000円の鍋を買うとして、「中国の200円の鍋」と「日本の2000円の鍋」とは、品質が天と地ほども違います。仮に中国で「日本の2000円鍋」と同じ質のものを買うには、それなりの値段(例えば2000円)してしまいます。仮に、200円の鍋でも何とか満足できるならば、生活のコストも安くあがります。 2)中国語だけで日常生活が支障なく送れること。 大連の人口の圧倒的多数は、中国語以外の言語を解しません。仮に中国語ができない状態でこの街に暮らし、家探し、賃貸契約から日々の買い物に至るまで、通訳サービスを必要とするならば、生活コストもそれなりに高くついてしまいます。通訳の常駐する外国人用のマンション賃料は、中国人が住む一般のマンションよりずっと高いです。 3)中国だけで暮らすこと。 中国を出て、たとえば日本など先進国に行くと、物価がものすごく高くなります。いや、日本にたどり着くまでの航空運賃自体、先進国の物価を基準に設定されているため、中国国内の移動に比べて下手したら十倍以上になってしまいます。私は今、週末を利用した日本への里帰りを考えているのですが、その航空運賃をみて、「ゲゲッ」と絶句しました。日本国内で大連往復を買うより高い!!大連の現地物価に慣れると、なおさらそう感じます。 というわけなんですが・・・私は、思い切って大連に引っ越してよかったなあ、と思う今日この頃です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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