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カテゴリ:大連うまいもの探検隊
中国は、今日から「国慶節」で、私はなんと、うれしい5連休♪・・・というか、世の中はみんな7連休くらい平気でとってるんだけど、うちの職場は海外向けの仕事なので、連休中もローテーション組んで出勤することになり、その関係で5連休に圧縮(泣)・・・でも、その代わり休日出勤手当、しっかり稼がせてもらいまっせ。
昨日の午後から、母が日本から来ています。今回は、大連に6日間滞在し、うちの赤ちゃんと遊ぶ(=面倒を見る)予定です。幸い、一昨日からNHKワールドプレミアムが見られるようになったので、家にずっと閉じこもっていても、全く退屈しません。一日24時間、NHKつけっぱなし! 今回特に嬉しかったのが、母が持ってきてくれた数々の「日本の味覚」のなかに、イナゴの佃煮が含まれていたことです。 日本の玄関・成田空港を使ったことのある人は多いと思いますが、あの空港の近辺は、実は、印旛沼や利根川をひかえた川魚の宝庫。ウナギや鯉、ハゼ、ザリガニ、そして珍しい雷魚料理を含め、川魚料理や佃煮が高度に発達しています。特に成田山新勝寺の表参道には、この種の店がこんなにたくさん!(ウナギ、和食、川魚、漬物)。 佃煮文化が発達しているおかげで、成田地方では、秋の味覚「イナゴの佃煮」を堪能できるのです。今回、母がイナゴを買ってきてくれた店は、成田から10kmほど離れた、千葉県栄町のさかた鰻店。この店は、私も何度か行きましたが、ここのウナギ蒲焼は、本当に素晴らしい!他の店で食べるものとはモノが全く違います。蒲焼の他、自家製の各種佃煮も売ってくれます。 周りに田んぼがたくさんある地方に育った方ならご存知でしょうが、イナゴという虫は、稲の茎や葉が大好物。したがって、秋の刈り取り後の田んぼにたくさん出没します。その時分に田んぼに繰り出して、ピョンピョン飛び跳ねているイナゴを一つづつ取っていくと、1~2時間ほどすれば、ビニール袋が一杯になるほど取れます。 次に、イナゴでいっぱいになったビニール袋を家に持ち帰り、2日ほど、置いておきます。そうすると、イナゴのフンが全部出て、腸内がキレイになります。その後、沸騰したお湯のなかにイナゴを全部ぶちまけて、しばらくボイルした後、天日干しにして、後ろ足をひとつひとつ取り除いて(ギザギザして痛いから)、その後、乾煎りして(オーブンでカリカリに焼き上げてもいい)、酒、砂糖、醤油などで甘く味付けする・・・そうすれば、イナゴの甘露煮の出来上がり! これが、とっても美味しいんです。見た目はちょっとグロテスクで、どうみても昆虫なんですが、食べてみたら、まるでエビみたいな味わい、いやもっと美味!絶対におすすめです。ご飯もよく進む・・・ 余談ですが、大連の人にイナゴを見せると、「お前、こんなもの食うのかよ?」と、ギョッとされるけれども、実は彼らも、「カイコの炒めもの」とか、美味しそうに食べてるんですよね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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