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カテゴリ:お仕事@インド企業
日本のホワイトカラーの間では、週休二日制が定着して久しく、多くのサラリーマンが、「週末は2日、平日は5日」というリズムで働いているわけですが、それでも、「平日、5日続けて仕事」することを、しんどく感じる人は、きっと多いことでしょう。
週末、のんびり楽しく過ごしたあと、日曜日の夕方になると、「ああ、これから仕事の日々に戻るのかあ・・・」と、溜め息をつく人は、日本全国に、きっと何千万人といることでしょう。その何千万人のうち、かなりの割合が、夕方はフジテレビをつけ、6時から6時半までは、「ちびまる子ちゃん」を、6時半から7時までは、「サザエさん」を観ると思われますが、この「サザエさん」のエンディングテーマがかかる6時55分頃、「もう、週末は終わった!!」と、憂鬱な気分になる、これが俗に、「サザエさん症候群」と呼ばれているそうです。 サザエさん症候群になったら、どうするか?特効薬は、たぶんないでしょう。サザエさんを視聴しなければいい、っていう簡単な問題じゃないと思うし・・・。というか、お休みモードから仕事モード(勉強モード)に戻る時、けだるく、憂鬱な気分になるのは、たぶん、人間の本性(Human Nature)なのでしょう。そういえばオーストラリアのサラリーマンの間でも、「月曜日は、一日が25時間に感じる」という言葉があったなあ。 私が、日本で本格的にサラリーマンをやるようになって、1ヶ月半。慢性的に激混みの地下鉄東西線に乗って、家畜にでもなった気分を味わいつつ、毎日通勤しています。残業も多く、家に帰るのは夜の9時とか10時(その代わり、朝はゆっくりだけどね・・・)、という状況にあるわけなんですが、幸い、「サザエさん症候群」だけは、今のところ、回避できているようです。逆に、「サザエさん」のエンディングテーマを聞く頃は、「今度の一週間は、職場で、あれもしたいな、これもしたいな・・・」と、かえってやる気が湧いてきたりします。 私の今の仕事って、確かに激務ですし、長時間労働でもあるんですが、「働かされてる」っていう感じは、全然しないんですね。むしろ逆です。ギリギリの予算、ギリギリの納期でスケジュールが組まれている上に、プロジェクトを取り巻く状況が刻々と変化しているなかで、自分が常に、能動的に関わっていかないと、そして、自分の頭と、他人の力を使ってうまくやらないと、プロジェクト自体が行き詰まり、倒れてしまう・・・という状況なのです。 プロジェクトを成功させるのも、失敗させるのも、マネジャーとしての、自分の腕次第。自分のアイデアと、思考力と、コミュニケーション能力、そして体力を、フルに使わない限り、絶対に成功しない。そういう、常にギリギリ、「路頭に迷う寸前」の状況にある分、かえって、やる気が出ているのだと思います。確かに身体はしんどいけれど、でも精神的には、かなりラクです。何より、気疲れしないのがいい♪ 私思うに、大きな会社組織のなかで、心のどこかで、誰かに甘えながら、「いつまでも、この地位を維持できるだろうか?」みたいな、守りの姿勢で仕事に臨む時、人間の心は、かえって、不安に苛まれるものです。これは、国に関しても同じことがいえます。たとえば、日本という豊かな経済先進国に住み、心のどこかで、「国に面倒みてもらえるだろう」と思って日々暮らしている人は、日本がこれから、急速に高齢化するという現実に直面して、「自分の老後は大丈夫だろうか」と不安になる。或いは、心のどこかで、「治安は、国が守ってくれるだろう」と思って、個人としての危機管理を怠っている人は、凶悪犯罪のニュースを聞いただけで、やり場のない不安に苛まれる・・・残念ながら、いまの日本は、そういう人たちで、満ち満ちています。 大きな組織や国家なんて、アテにならない。自分が、個人として、立たなければならない・・・。その言葉を、常に想起させてくれるのが、いまの職場なのです。常にギリギリのプロジェクト運営をする中で、自分が、常に独り立ちすることを求められる仕事環境だからこそ、今のところ、サザエさん症候群とは、無縁でいられるのだと思います。私は、こういうライフスタイルが、好きです。 精神的にはラクなのはいいんだけど、あとは、身体壊さないように、気をつけなくちゃなあ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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