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カテゴリ:お仕事@インド企業
仕事柄、これまで数百名もの、中国人とインド人のIT技術者を、日本向けのITプロジェクトで使ってきました。
その経験から、私の率直な感想をいえば、 中国人は日本人と、文化的にかなり近い。 インド人は日本人と、文化的な違いが非常に大きい たとえばの話、日本語が全くできず、初めて来日した中国人とインド人を、日本のプロジェクトに入れてみた時に、どちらかといえば中国人の方が、日本人の仕事のやり方にすんなり入っていける傾向がある。逆にインド人は、それがかなり難しい・・・というのが、現時点での私の経験則です。ま、個人差の大きい話ではありますが。 逆にいえば、日本人の仕事のやり方に対する違和感や抵抗感は、インド人の方が大きく、中国人の場合は、比較的少ないように見えます。 私がそう感じるのは、あるいは「経験値の差」なのかもしれません。中国人を使ったプロジェクト運営は、すでに2年の経験がありますが、インド人を使うプロジェクト経験は、まだ半年足らず。私がインド人エンジニアに対して日頃感じる「扱いにくさ」も、経験の浅さから来ているのかもしれません。 とはいえ、インドは11億もの人口を擁する超大国。IT技術者の数も、ダントツ世界一です。その膨大な人数のなかには、日本語を流暢に操り、日本に十年以上も暮らして永住権も取り、東京江戸川区あたりにマイホームを買い、子供を江東区大島にあるインド人学校に通わせ、休日は鎌倉の銭洗弁天に出かけて10円玉を洗う・・・みたいな、日本通のインド人も結構たくさんいます。 そういう、日本語ができるインド人エンジニアは、私の知る限り、ほぼ例外なく、日本に住みたがる。母国であるインドに戻りたがらない・・・という傾向があるようです。私の見る限り、在日外国人のなかで、インド人は、日本の暮らしに対する満足度が最も高いグループに入るように思います。インドから家族を呼び寄せる人も多い。 文化的に、日本人との差異が大きいはずなのに、一旦、日本語を身につけ、日本の暮らしに馴染んでしまえば、とてもハッピーに過ごせる・・・私は身近なインド人に対して、そういう印象を持っています。 ただ、インド人が日本から帰りたがらない理由の一つには、インドIT産業が抱える事情が反映しているのかもしれません。聞くところによると、 インドでは、日本語ができても、できなくても、IT技術者の給料はほとんど変わらない。 日本に来れば、同じ仕事で、インドの3倍以上の収入が期待できる ま、それじゃあ、帰りたがらないのも無理はないかもね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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