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カテゴリ:東京下町の暮らし
今日は、都内でレンタカー借りて、常磐高速を飛ばして、福島県いわき市の友人宅に行ってきました。
いわき市は、震災によって「三重苦」、「四重苦」を受けた街として知られています。マスコミの報道によれば、 1・地震被害と、ライフライン寸断 2・津波被害 3.原発事故による風評被害、極端な物資不足 4.多くの市民が避難したことによる、コミュニティ崩壊の危機 かなり厳しい状況にあると聞き、当地に住む友人のことが、とても心配になり、先週から電話で連絡を取り続けていました。幸い、一家全員無事でしたが、断水とガソリン不足、物不足で、日々苦労しているとのこと。 そこで、彼を元気づける意味も込めて、車を飛ばして、いわき市まで行ってきました。 幸い、常磐高速は数日前に、東京からいわき中央インターまで開通していました。私は都内でガソリンを仕入れ、携行缶に入れて車に詰め込み、水を入れたポリタンク、オーストラリアのワイン、台湾のお茶などと合わせて、支援物資パッケージをつくって、いわきまで送り届けました。 ガソリン不足のご時世なのか、連休中でも常磐高速はガラガラ。都内からどんどん北上すると、茨城県の友部あたりから、道路の亀裂や段差が目立ってきて、被災地の色彩が次第に強くなってくる。 福島県いわき市に入り、一般道に降りると、道がさらにでこぼこになり、片側通行の場所も出てくる。余程の地震被害だったと痛感する。 いわき市はとても広くて、車での移動距離も半端ではないので、ガソリンスタンドも多いのですが、ざっと見たところ、8割方は休業・廃業しているようで、営業している数少ないガソリンスタンドに、長蛇の列ができていました。 私の友人宅は、福島第一原発から、直線距離で45kmほどで、避難区域の外ではありますが、放射能への懸念から、多くの人が県外に逃げた結果、商店や病院も多くが営業できず、市民生活に支障が出ているようでした。 しかしそれ以上に、ショックを受けたのが、津波被害。いわき市近辺では、海岸線から1-2kmまで水に浸かり、海岸沿いのエリアは、車や船が横倒しになり、大小ゴミが散乱し、無人の室内がめちゃくちゃになっていたり、まさに「惨状」。あまりの凄さに、言葉を失いました。 幸い、私の友人宅はやや高台にあり、すぐ前の道路が「川になった」とはいえ、タッチの差で浸水を免れました。一家は全員無事で、皆元気そうで、安心しました。 彼の親戚・友人のなかには、家を失い、避難所生活を余儀なくされている人も多く、ガソリン、断水など不便はありますが、「自分の家に住めるだけで十分幸せ」と言っていました。 結局、彼の家には1時間余り滞在しました。帰りしな、いわき産の干物をたくさんいただきました。もちろん、原発事故前にとれた魚なので、放射能の心配はないはずですが、今は「いわき」と名がつくと誰も買わないそうで、当地で漁業に携わる人たちは大変苦しんでいるようでした。 一日も早く、原発の問題が収束して、風評被害もなくなり、いわきの街が以前の賑わいを戻して欲しい、心からそう思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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