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カテゴリ:私の作ったご飯
壇一雄は、僕の遅く来たマイブーム、つまり古い作家だけど最近読み出して好きになった人だ。
彼の作品では「リツ子その愛」「リツ子その死」そして「火宅の人」など私小説と言われる作品が一般に有名で、ここに書かれているような、彼の逞しく自由奔放な生き方は、自分のところからは遠く離れていて自分には絶対に出来ないだろうなと思う反面、だからこそ憧れる部分があり、また行動では出来なくとも心情的にはかなり分かる・・と言う部分があって、それが彼の作品を魅力的に思う、いや要するに彼自身の生き様を魅力的に思う理由なのだと自分では考察している。 彼の小説の中には「食」に関する記述がよく登場するが、そこで分かるように彼は一流の料理人であり、そして一流の食い道楽である。 そんな彼の「食」そして「料理」に関して書いた文章は今も多くの作品となって読むことが出来る。 最近読んだのは「わが百味真髄」と「壇流クッキング」そしてまだ未読だが「美味放浪記」がある。 話は少し飛ぶが、僕はどうも作家を好きになると、その人の作品を根こそぎ買いたくなる癖がある。だから好きな作家には寡作の人が多い。林真理子や赤川次郎だったらとても付いていけないものね。 話が飛んだが、これらの作品に出てくる料理は、彼が本能のままに世界を放浪しながら食い散らかしてきた様々な料理を彼流にアレンジした物が多く、またその根底には彼の幼児体験に基づいた、生きるために喰う→どうせ喰うなら旨い物を旨いように喰うと言う哲学が流れており、そのあたりが所謂グルメ本とはひと味もふた味も違っているところだ。 前置きが長くなったが、要するに今日の日記の主題は彼の本を読んでいて梅干しを漬けてみようと思い立った・・とそれだけの事なのである。 「今日の料理」などの本には、毎年6月頃になると漬け物と梅干しの漬け方の特集が組まれているが(何年か続けて買ったけど、いつもそうだった)、それらを読むと結構めんどくさそうなので今まで梅干しは敬遠していた。 しかし、彼の本を読んでいると何だか適当でも出来そうな感じがしてきたのだ。 要するに、梅を洗って塩に漬け、梅酢が出てきたら赤紫蘇を入れて、土用の天気の良い頃に天日干しにすれば良いのだ。 紫蘇のアクを抜いたりするのが面倒そうだけど、まあどうにかなるんじゃないかと思ってとりあえず梅を求めて近所のスーパーに出かけた。 この季節、スーパーにも梅干し、梅酒、ラッキョ、ぬか漬けなどのコーナーがきちんと設けられているのだ。やっぱり季節なのね。 寒天のコーナーなんぞ設けているよりも余程好感が持てるぞ。 う~ん。梅酒は青い梅を使うけど梅干しは黄色く熟れた梅を使うのね。 失敗の場合も考えて、とりあえず少量1kgから漬けることにする。 あら??ちゃんと紫蘇も売ってるじゃん。それももうアクを抜いて容器に加えれば良い状態での真空パックが売っている。これは楽チン。 上手く梅酢が上がってこない時の為の梅酢なんてのも売ってるぞ。 梅酢じたいも料理に使えるのでこっちも購入。(この紫蘇と梅酢はどちらも添加物が入ってないのが気に入った) 夜、昼のうちに水に漬けて置いて灰汁抜きした梅のへたを竹串でとる。 梅酒の場合は、梅が縮まないように竹串で穴を開けたけど、梅干しの場合は「梅干し婆さん」と言う言葉の通り皺になってもかまわないようだから穴は開けない。 この梅をザルに入れて乾かしてある。 明日のお昼にでも、梅→塩→梅→塩の順に加えて(梅1kgに塩150~200gが基本らしい)落としぶたをして2kg程度の重しを置いたらひとまず作業完了である。10日~14日ぐらいで酢が上がってくるのでそしたら真空パックの紫蘇を入れると良いわけだ。 自分で作った梅干しを使って料理を作るのもまた楽しみだ。 経過はまた逐次報告しよう。 梅干しを作ろうと思って思い出した。 去年、梅酒を漬けて置いたのだ。 そろそろ飲み頃だべ~。 今日はお昼の勉強会で、薬屋さんが持ってきた「松阪牛ステーキ弁当」と言う濃い昼食を摂ったので、夜はあっさり系にしました。 鯵のムニエル風・・唐揚げ粉を付けてフライパンで焼きました。最後に少しお水を入れて蓋をすると柔らかくなって子供が食べやすくなります。(これは子供用。大人は食べず) 蒸し茄子のゴマだれ・・電子レンジで茄子を蒸すと(空気が入らないようにラップでぴったりくるんで)、色があせなくて紫に仕上がるそうです。 オクラ梅合え・・塩茹でしたオクラを梅干し、ミリン、鰹節で和えたもの。 冷や奴・・スダチ(yokkoさんに貰った)と細葱添え。 鶏軟骨の唐揚げ・・大人と子供の取り合いでした。 では梅酒を一杯・・。 おやすみなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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