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同じ石巻市内の別の避難所の周りで、半壊した家を直して住んでいる被災者達の状況を確認するローラー作戦に借り出され、3時間ほど歩いて一軒ずつ訪ねて回りました。
もう一人のボランティアと二人一組で、手渡せる援助物資品を担いで、ローカルの細かい地図を広げて・・・ 行ったところは、湊中学の周り。 地盤沈下と冠水が酷く、満潮時には道が通れなくなるところも・・・ 途中で拾ったぼうっきれを手に、水溜りを通る際には、大きな穴がないかを確認しながら歩くところもありました。 このエリアは、まだ流されて破損したままの車が置き去りにされている事が多く、車の上につぶれた車が乗っかったままのところも・・・。 地図上に家がないところに、家があったりもしました。 自衛隊の尽力もあって、冠水が続く道は砂利を入れて車が通れるようになっておりました。 途中で警視庁の装備服で回る4人組に出くわしました。 彼らはまだ、ご遺体の捜索をしているチームでした。 知らなかったのですが、自衛隊でもご遺体を発見したら、それを触って瓦礫から出す事は出来ず、警視庁の到着を待たなくてはならないそうで・・・ これだけの大震災の中、多くの方が短い間に尊い命を亡くされ、今でも安否の確認を待っている方が沢山いらっしゃいます。 もし私が・・・身内の誰かをこの状況で見つけたら、一刻でも早くに瓦礫から出してきれいにして弔ってあげたい…、一国でも早く待っているご家族に知らせてあげたい・・・警視庁の到着なんか待てないと思ったりもしました。 それでも特例は許されず、ご遺体を発見したら触らずに、警視庁の到着を待たなくてはならなのだそうです。 30軒ほどの家を回って、作業をしている人に合えたのは5軒だけでしたが、半壊した家の2階に使えるものを取りに来ている方が殆ど、多くの家は住む事を諦め、連絡先の番号を壁や玄関先に残されて去られた方が大半でした。 玄関に辿り着くために、壊れた家から畳や板で足場を作っているところが多かったのですが、釘や破損した瓦礫が多くて、中央公民館で怪我をして詰め所に駆け込んできた人達のことを思い出しました。 きっと怪我をされた皆さんもこんな中で作業をされていたんだと・・・ 一軒だけ、ゴールデンウィーク中に片付けの手伝いに沢山のボランティアが入るので、一軒家の2階で寝泊りできるようにと、1階のヘドロとホコリを取り除くお掃除をしている団体にもめぐり合えました。 キャンナスで青空市をしている時間帯など、お互いの情報交換が少し出来ました。 自転車で颯爽と通り過ぎる若い高校生ぐらいの子供達を見かけて、マスクをしていなかったら、引き止めてマスクを手渡したり、作業中の皆さんには手袋を置いてきたり・・・ 情報と援助物資から寸断されてしまっている人達が沢山このエリアにおられます。 もっともっと回りたかったのですが、時間切れで、中学へと戻りました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 16, 2011 02:33:15 PM
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