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May 17, 2011
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短い間でしたが、130人近くの人々が避難生活を送っている避難所でいろいろな出会いがありました。

被災者でありながら、公民館の職員でもある皆さん。
被災した自宅の片づけをしながら、4~5日交代で当直をして、避難している被災者の皆さんを支える毎日。
キャンナスのボランティアが入るまで、発熱した人やショック状態で錯乱状態になっていた人を別室で一晩様子を見たり、医療のプロではない館の職員の皆さんの眠れない日々。
その当初にキャンナスが入って不安な夜から開放された日の事を、どれだけほっとしたかと、つい昨日のことのように話されていました。

被害の少なかったところへ引っ越したり、親戚の家を頼っていったり、避難生活を送る人達は、少しずつ減ってきてはいましたが、館の職員の皆さんは自分自身も被災者でありながら、そんな選択肢はまるでないかのように、毎日不満も言わずに仕事をしていました。
ボランティアで入っている私たちにも、いろいろと心遣いをいただいて、本当に助かりました。


現地には沢山のボランティアが入っていてヒーロー扱いされる事も多々ありますが、本当のヒーロー達は地元のこんな人達ではないかと思います。


活動中にロイヤルウエディングがあって、避難所でもその話題がちらほら…
避難生活を送る若い女の子に、「中継見るの?」と聞いたら、

「見たくない!その1週間ちょうど前が自分の結婚式のはずだったんだよね。友達にもロイヤルウエディングと1週間違いだから・・・って話してたんだ~」とさらっと言っていました。
婚約者も同じように被災されて、半壊した家の片づけを手伝いに来てくれるそうで、時々避難所にも彼女の様子を見に来てくれていました。

その彼女は、もう一人の介護師の資格を持つ同じ年ぐらいの女の子と一緒に、お風呂で少し介護が必要な高齢者を男女4,5人ずつ連れて、自衛隊が造ったお風呂に手伝いに行っていました。
男風呂には、外部からボランティアの男性が2人手伝ってくれるそうで・・・
その前日から希望者を募ったり、徒歩だと難しい人のために車の手配をしたり、その一部をキャンナスでもサポートしましたが、このお風呂の介助は二人が自主的に始めた事。
一緒にお風呂の中に入って介助をし、汗だくになっても、彼女達はお風呂に入らず(時間も足りないのだそうで)別の日に行くそうで、それでもお風呂からの帰りには、みんないい顔になって、すごくいろいろ話してくれるようになる…やっぱお風呂はすごい!と話してくれました。
彼女達に明るい未来、幸せな新婚生活が早く訪れてくれる事を祈らずにはいられませんでした。


ある日何気ない階段での立ち話から、涙が止まらなくなった若い女性。
目の前で津波に車ごと飲まれていった3人の子供達と、別の場所で津波でご主人を亡くし、四十九日の合同法要に行く前日でした。
若いキャンナスのスタッフが、彼女が落ち着くまでずっと話を聞いていました。

その日を境に、声をかけたらいろいろと話をしてくれるようになりました。
翌日の法要は合同で人が多く、会場には人が入りきれなかった事。
遺品を捜しに行って、ベビーカーのフッドだけが何とか持って帰って来れた事。
以前は看護師として6,7年仕事をしていたそうで、4歳の末っ子が生まれたのを機に看護師をやめたこと。
キャンナスの情報誌に目を通しつつ、「看護師の仕事に、こんなにブランクがある私にでも戻れるかなぁ」と・・・
その後カウンセリングのプロ達とも話す機会があった彼女。

この石巻だけでなく、東日本全体でこの先医療従事者は不足してしまうはず・・・
落ち着いたら、是非復職することを前向きに考えて欲しい。



毎日朝早くに出かけ、夜に一人でポツリと座り、冷めた食事を食べている男性。
津波で流された奥様と叔父の奥さんを毎日探しに行かれているのですが、出かける前には、外で汚れた長靴を洗う消毒水を入れ替えて、玄関周りのお掃除を毎日されていました。


50年続けた老舗のカフェ・・・何もかも無くしてしまったご夫妻が、無料で始めたカフェ。
被災者の皆さんを励まし、ボランティアや館の職員の皆さんへのお礼の気持ちを込めて淹れています。と話してくれました。
今では避難所内だけでなく、外からも絶品のサイフォンコーヒーを求めて訪問者が来るようになったと聞いています。


80歳のお兄さんの面倒を見ておられるのは、73歳の弟さん。
親戚の製麺所と一緒に経営していたラーメン屋さんはともに廃業となってしまいました。
毎日お兄さんが楽しみにしていた水戸黄門を見せてあげたいけど、ここでは無理。
なので、出来るだけ早く二人で暮らせる仮設住宅に引っ越せたら…と考えておられるようでした。

遠くに住むご子息から、一緒に暮らそうといわれたけど、やっぱり長年住み慣れた石巻に居たいから…と、半壊した家を毎日片付けに行かれるご主人。奥様は避難所でいろいろな手続きの連絡や、お洗濯と援助をしてくれた親戚の皆さんへの対応に追われていました。

学校の再開がようやくめどのついた子供達、思いも寄らぬ震災で長い長い春休みはずっと避難所での生活。
それでも水泳教室やサッカー教室が再開になって、避難所から通い始めてお友達も時々避難所に遊びに来てくれていました。


私が8日間で出会った一部の現地の皆さんの横顔・・・でした。





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最終更新日  May 18, 2011 03:32:28 AM
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