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避難所になっている石巻中央公民館で、4月の末のある日、小さなカフェがOpenしました。 Cafe けっぱれ けっぱれ・・・とは、この地方の方言で、がんばれ 石巻市で50年以上喫茶店を営んできた、87歳のMさんが、このCafe けっぱれの店主。 お店は今回の津波で、修復不可能とのこと。 サイフォンで淹れてくれたコーヒーは、ただで被災者やボランティアの皆さんに振舞われました。 このサイフォン2つは、石巻中央公民館の職員(同じように被災された方)が大阪の友人に頼んで、宅急便で取り寄せたもの。 お水は富士山麓のおいしいお水が非難援助物資の中にあったので、それを使って、豆は京都のコーヒー豆店から寄贈されたものだそうです。 20歳の頃、コーヒーにはまっていた私も、サイフォンを持っておりました。 というか、実家に戻って今回置いてある荷物を探したら、ちゃんと壊れずに残っていました。 アルコールランプが見つからなかったけど・・・ Mさんがサイフォンでコーヒーを淹れるコツを教えてくれて、私は結構ぐるぐるとかき回していたから、余分な苦味が出ていたことがわかりました。 傍らで満面の笑みでご主人の手捌きを見守っていた奥様が、カップに注いでくれました。 このコーヒーの味、一生忘れません。 絶品でした。 一緒に仕事をしていたキャンナスのHさんと、ほ~~~~~っと一息。 マスターのMさんと隣同士のマットで避難生活を送っている男性も、一緒にコーヒーを飲みながら「いやぁ~、マスターが若い頃は、おっかなくってね~。気に入らない客がいたら追い出したりしてたんだ~」と昔話を始めたりして・・・ その被災者の男性も、ラーメン屋さんを津波で全壊のため失くしてしまいました。 Cafe けっぱれのマスターと奥様に、「ラーメン、そろそろ復活さして食べさしてもらわなきゃぁ~・・・」とやり返されて、なんとも和やかなひと時をご一緒させていただきました。 地元ならではの絆・・・これがこの先の復興のひとつの鍵になっているのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
May 20, 2011 11:39:03 AM
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