どこか変?
いやあ、新聞(産経新聞6月12日)を読んでいてこんなに大笑いをしたのは久しぶりではないでしょうか。私立中学の実際に出た入試問題が載っていたのです。見出しは『溶けない食塩量で計算』『ありえない生物を設定』1、濃度30%の食塩水50ccと、濃度40%の食塩水120ccがある…。(食塩は100gの水(お湯)には28.2gしか解けないのです。)2、ある容器に、偶数匹の生物Aを入れると、一晩で半数の生物Bに変身する。奇数匹の生物Aを入れると、一晩で5匹づつ生物B一匹に変身し、5で割ったあまりは、生物Aのままでいる。(このような生物は自然界に存在しないのです。)3、44人が1票ずづそのうち誰かに投票して、4人の委員を決める。投票結果で、上位4人が定まって委員全員が決まる時、当選するためには最低何票必要か(投票する可能性があるのは最低1票、必ず当選するには最低9票となる。どちらを求めるのか不明です。)4、4桁の数○○○○には、1・3・5の数字が少なくとも一つは含まれている。(1・3・5・のどれか1つが、入っていればよいのか、すべて少なくとも1度は入っていなければならないのか不明です。)1,2は「濃度30%の食塩水」「一晩で別の生物に変身する生き物」など、科学的にありえない状況設定に笑ってしまいますね。3,4は読み方によっては正解が変るあいまいな問題文で困ってしまいますね。国際調査では日本人の子供達の「読解力不足」が言われていますが、先生達もそれを責められないですね。子供って数学の問題でも、時速20キロで歩くとあると…。結構早いねとか、時速50キロの自動車なんてあると…。オンボロだね、とか考えながら読むものなのです。また、お兄さんが妹におこずかいを1,000円あげると…。なんてあると優しいねなんて言いながら読んでいます。いくら、数学の計算をさせるのが目的だといっても、あまりにも現実離れした問題は考えてほしいですね。何も生物が他の生物に変身しなくても良いではないですか。枯れた花を新しい花と取り替えるとか、考えてほしいですよね。会話ではよくいい加減なことを言ってこんな日本語あったかしらと、思いながらも面白がっていますが、入試テストにありえない状況や曖昧な問題文で笑っている暇はないですね。(笑)