You can
数年前のことである。一人の少女がづっと夢みていたミスユニバースアメリカ代表に選ばれた。その少女は他の人と同じようにとても美しかった。ただ、一つだけ違っていたことがあった。なんと彼女の耳は小さいときに音を感じることが出来なくなってしまっていたのであった。そしてそれは、彼女が優勝のトロフィーを手にしてから人々に明かされたのであった。彼女はある時友達の勧めを受け「お母さん、私、大きくなったらミスアラバマのコンテストに出たい。」と言った。お母さんは「You can あなたなら出来るわ。」とそういったのである。それから彼女はいつもミスアラバマのことを考え夢見るようになっていった。しかし、彼女の耳は聞こえない。ミスアラバマになるのであれば、話している人の言葉は唇で読み取らなければならない。とても難しいことである。お母さんは「You can あなたなら出来るのよ。」優しくそういって励ました。とても難しいことであったが彼女はそれを習得していった。そして、いつしか本格的にレッスンを受けるようになっていった。バレエを踊るには曲を聴いてリズムに合わせなければならない。音の聞こえない彼女にお母さんは言った。「床の振動を感じなさい。You can あなたならできるわ。」彼女は何度もがんばった。でも、簡単にはいかない。なかなかリズムが伝わらない。あきらめそうになったときにお母さんは言った。「ここはアメリカ Americanの最後の4文字はI can ここでは本気で願えば何でも叶うのよ。You can あなたなら出来るわ。」彼女はお母さんの「You can」の励ましを胸に、何度も何度もレッスンを繰り返した。いつしか体が床から音を感じ、リズムを捕まえることが出来ようになっていった。1度目のミスユニバースへの挑戦は2年続けてで落ちてしまう。しかし彼女はあきらめなかった。お母さんの「You can」の励ましを受けて。そして3度目の挑戦で本当にミスアラバマ優勝することが出来るのである。そしてなんと1994年には全米でただ一人のミスユニバースに輝くのである。名前が呼ばれたときの大粒の涙。とても綺麗な涙。彼女は言う。「私がここまで来れたのは、お母さんが一度も、あなたには無理だとか、難しいからやめればとか、否定的なことを言わなかったからです。」と。そして「母はいつも You can あなたは出来るのよ。そう言ってくれました。だから私は疑うことなくここまで来れたのです。」そう締めくくった。彼女のお母さんは一度も疑うことなく、彼女を信じ続けたのだ。お母さんというのは子供にしてあげられることは、一つだけ。自分の子供を信じること。私はそれを教えられたのでした。★。.:*:・´゚☆。.:*:・´゚ 。.:*:・´゚☆。.☆このお話は私が2,3年前に聞いた話なのですが、彼女の優勝した年や名前を忘れてしまいました。どなたか知っている方がいましたら教えていただけないでしょうか。この話はアンビリーバブルで紹介されたものだとちゃゆーさんが教えて下さいました。少女の名前はヘザー・ホワイト・ストーン1994年ミスユニバースアメリカ代表だったのですね。何年ももやもやしていたものが吹っ切れとっても嬉しいです。もう少し詳しくアンビリーバブル2000.6.29に出ているので興味を持った方は次のサイトを見て下さい。http://www.fujitv.co.jp/jp/unb/index2.htmlちゃゆーさん本当にありがとうございました。