体の中のお花畑
今日は“腸内フローラ”の講演を聞いてきました。『腸内フローラ』とは ヒトや動物のおなか(腸)の中には、さまざまな種類の細菌が常に住んでいます。 この腸内細菌の集団を「腸内フローラ」と呼んでいます。 フローラとは、「草むら、お花畑」という意味です。腸内に住んでいるさまざまな細菌をシャーレで培養した様子が、 まるでお花畑のように見えることから、この名前がつけられました。 この腸内フローラ、ひとりひとりにちゃんと個性があるのです。 腸内フローラを構成する細菌の種類や構成比は動物種によって異なり、 また、腸内フローラが、いったん作られてしまうと、あまり大きく変化しないことがわかっています。 同じ動物種では、腸内の細菌種や構成比はおおよそ似ていますが、生まれた環境や地域、年代などによっても多少個体差が生じます。 ヒトの場合も同様です。「腸内細菌」という言葉は聞きなれてはいましたが、人それぞれの食生活によって、かなりの個人差があること、乳児まではほとんど“善玉菌”だったのに、大人になると“腐敗作用”のある嫌気性菌が増えてしまい老化の大きな要因となること、人口栄養児と母乳栄養児ではあきらかにフローラがことなること、フローラによって誘導されるTリンパ球が異なり、アレルギーを抑制するタイプと誘発するタイプがあること、 etc…研究者のデータを提示しながらのお話は、納得いくことばかりで、もっともっとお話をうかがいたかったのですが、時間が足りなくて残念でした。ある小学生低学年のお子さんの腸内フローラがまるで大人のフローラのようだった例を紹介されていました。その子の食生活はほとんど“コンビニ弁当”だったそうです。こんな話を聞くと哀しくなってしまいますね。。。また乳酸菌などカラダの健康に役立つ微生物は“プロバイオティクス”と呼ばれ、最近では、おなかの調子を整える作用(整腸作用)だけでなく、病原菌やウィルスに対する効果や、肥満や全身の免疫力との関連についての研究が進んでいるそうです。ただこの“プロバイオティクス”たち、常在菌ではないので、腸内に達しても排出されてしまうので、毎日コンスタントに摂る必要があるそうです。 ひそかにこれから毎日、ヨーグルトを食べよう!と決意した私であります。