★リトルフラワー★

　16日に北京で初の海外公演を開く人気グループSMAPが15日、同所の人民大会堂で現地メディア向けに会見。中国の唐家?(とう・かせん＝73)元国務委員にも対面するなど、国賓級のもてなしを受けた。

　親日家で元外相でもある唐氏は、流ちょうな日本語でSMAPを歓迎。中居正広(39)には「長い間、NHKの紅白歌合戦の司会でしたね。よく顔を拝見してましたよ」、木村拓哉(38)には「中国ではご高名です。女の子のファンが数えきれないほどおります」と語りかけた。SMAPの5人は日本通ぶりに驚きながら、笑顔で握手した。

　会見には中国メディア約100社、計約150人が集まり、「5人は忙しい中、どうやって練習しているのか」「中華料理は好きですか」とさまざまな質問が飛んだ。草なぎ剛(37)が「北京ダックが好き。回鍋肉が食べたい。キャベツは胃腸にいいんです」とまくし立て、司会者が首をかしげると、中居が「SMAPで一番変わった子です」とフォローして笑わせるなど、SMAPらしい温かい雰囲気だった。

　コンサートのテーマは「加油日本！感謝中国！亜洲一家！(がんばれ日本！ありがとう中国！アジアは一つ！)」。昨年6月と10月に企画された上海でのコンサートがいずれも中止になっただけに、稲垣吾郎(37)は「僕らにとって中国公演は夢だった。これをきっかけにアジアの心を一つに、きずなを深めていきたい」。中居も「中国語でも歌うし、持ち歌じゃない中国の歌を歌うのも考えています」と目を輝かせた。

　木村は、「もう少しで(来年)日中友好40周年。その数字がもっと増えてほしいし、僕らの活動をその前祝いにしていただけたら、すごくいいと思います」と、日中の架け橋としての自負も語った。




「成功するに違いない」
温家宝首相がコメント

〇…昨年5月に来日した際、SMAPと対面した温家宝首相は、「公演は成功するに違いない」とのメッセージを寄せた。唐氏も、「震災支援の意味もあり、公演は中日文化交流史でも大きな出来事だ」と評価した。