カテゴリ:ボールペン 万年筆 筆記具
万年筆を手入れして使いだすと、一つ一つに癖があってほかのものがどんな書き味か試してみたくなる。
中古をヤフオクで入手して比べてみることにした。 ・国産メーカー、ショートタイプ(ポケットタイプ)は除く ・実売価格で2,500-まで ・廃版品 三つの条件を付けて探しても、ふんだんに出品されていてあっという間に5本揃えた。 今回は、そのうちの4本を。いずれも旧メーカー希望小売価格が¥10,000-前後。 ネットオークションの中古品は、外観しか程度がわからない(ペン先は確認できる)がいずれもインクが出てくる状態だったのは幸運でした。 単なる個人的な好みで書くと、 ・パイロット 旧カスタム 18金 インクの出は申し分ない、パイロットらしい滑らかな筆致で大きな18金爪ニブの状態も良い。ペンの大きさ、重量バランスとも大変気に入っています。 これが14金だったら、考えるけど素人の私には区別がつかないでしょう。ニブにH1274(平塚工場1974年12月製)とあり、40年以上たった製品がどの程度使われたかは解り兼ねますが上質な筆記具として使える、当時の工業製品の完成度の高さがうかがえる逸品です。 ・パイロット カスタム67 現行品のカスタム74よりこっちの方がいい、というネットの書き込みを見て入手、ニブから製造年は判別できませんが少なくとも25年以上たっているはずです。 他社同等品に比べても大きくはないオープンニブが、柔らかい。 予備知識のない人に4本万年筆を並べ、「どれが一番書きやすい?」とテストをしたら『これ』でした。柔らかでぬらっとした筆致はおっとりした印象すらあります。不思議なことに、旧カスタムと同じ「パイロットブルー・カートリッジインキ」を入れていますが、色合いが違う。もしかしたら、内部洗浄がどちらか完璧でないかもしれません。ニブはどちらもF(細字)です。 ・プラチナ シープ 18金 革張りって、爬虫類系のイヤラシさを連想しましたが、手に取ってそのしっくり感に不安が無くなりました。同等品の旧カスタムに比べ、小ぶりな18金ニブです。とにかく細い線が出ます。手帳などの書き込みには最適だったでしょう。同じインクを入れている旧3776と比べても、その細さが際立ちます。筆致がカリカリした感じがあり引っかかりこそないですが、インクを使ったこの細さは驚きです。今回の4本の中では最も小ぶりで軽量で、現行品が販売されているので、手の小さな女性にもおすすめです。とにかく細い線が出ます。 ・プラチナ 3776 たぶん旧製品のセンチュリーではないタイプです。ニブは14金Mニブ(中字)ですから、思い切って大きな字を書くようにしています。Mニブの割にカスタム67より硬い感じと筆致にカリカリ感があり、現に書いているときにカリカリ音があります。4本の中で最も大きく、唯一の中字ということもあり、もっぱら宛名書きに使っています。プラチナの2本は40年近く前のブルーブラックカートリッジインクをいれています。この2本はインクの色合いが同色です。プラチナのカートリッジはステンレスボールで封をしているので数十年経つと揮発するのか、未開封でも中身が少ないカートリッジになります。インクの色もビンテージ?ぽいですね。 まとめ、メモには プラチナ シープ あて名書きに中字のプラチナ 3776 何気なく手が出る パイロット 旧カスタム ゆっくり手紙を書いてみたい カスタム67 いま、国産メーカーのセーラー製品の手ごろなものを物色中です。 インクとの相性もあるでしょう、万年筆にはまる人の気持ちがわかります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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ボールペンでも紙が切れるんだから万年筆だと紙がボロボロになりそう
(2020年10月22日 21時40分54秒)
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