『SPACE BATTLESHIP ヤマト』感想
どもです。 今日、ダンナと一緒に、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(以下『ヤマト』)という映画を観に行ってきました。今回は、その『ヤマト』の感想をUpするです。 主観入りまくりな上、ネタバレを含むので、いつものように、ちょっと手を加えないと見えないように書くです。読む場合は文字の細工をお願いいたします。=========================================================== 西暦2199年、地球は正体不明の敵・ガミラスの遊星爆弾によって、放射能に汚染された死の星となりつつあった。僅かに生き残った人々は地下深くへと避難しているものの、今や滅亡の危機に瀕している。そんな中、銀河系の彼方、14万8千光年先の惑星・イスカンダルから、ひとつの通信カプセルが飛来した。カプセルのメッセージを解析した地球防衛軍は、その解析結果を元に、第二次世界大戦中に海底に沈んだ戦艦・大和をベースにして、最後の宇宙戦艦・ヤマトを建造する。地球防衛軍はカプセルの解析結果として、放射能除去装置がイスカンダルに存在する可能性があるとマスメディアに発表、その装置を入手するために、ヤマトをイスカンダルに派遣することを決定し、その任務を遂行する為のヤマト搭乗員を広く募集する。 地上のレアメタルを収集して売ることで生計を立てていた古代進は、このヤマト搭乗員募集に応募し、戦闘班班長に組み入れられる。実は、彼はある理由で退役した地球軍のエースパイロットであり、壊滅した地球防衛艦隊の駆逐艦艦長・古代守の弟でもあった。そしてそれと同時に、致死量の二倍の放射能を浴びながら、イスカンダルから飛来したカプセルを拾ったことで未だに生きている、放射能除去装置の存在を地球軍に示す唯一の証人でもあった。 地球滅亡までのタイムリミットは、残り1年。それまでに、ヤマトはイスカンダルに赴き、放射能除去装置を入手して地球に帰還することが出来るのか!?人類の最後の希望を受けて、今、ヤマトが飛び立つ! この作品は、西崎義展氏原作、松本零士氏執筆の漫画『宇宙戦艦ヤマト』のストーリーに大きく手を加え、しかしその根幹は変えずに、それまで不可能と言われた実写SF映画化に踏み切った作品です。あくまで個人的な感想ですが、西崎義展氏や松本零士氏に盲目的に心酔している方や、原作やアニメを多大に評価している方、中でもストーリーや登場人物の改変に抵抗がある方には、お勧めすることが出来ません。役者本人(或いはその役者がそれまで演じてきた人物)のスタイルに合わせて性格に手を加えられた登場人物、原作やアニメをレイプしているとも思われかねないほど改変されたストーリー、そして何より、世界を相手にしていると言えるにはまだまだ程遠い実写とCGの融合技術。これらが許せない、或いは諦められないという方は、観ないほうが賢明です。 しかし、それらを許し、諦めることが出来れば、この作品はなかなかに面白い。性格に手を加えられた登場人物だからこそ感じられる、戦いと戦いの狭間の安らぎ。改変されたストーリーだからこそ出てくる、彼らがそこに生きているという感覚。仲間との繋がりも、その繋がりを描いたからこそ際立つ尊い犠牲も、生まれる愛も、ちゃんと逃げずに描いたストーリーテリングの妙。CG技術はアメリカ映画には及ばないけれど、かといって許容できないほどでもない。少なくとも、私個人は、これらを美味しくいただくことが出来ました。 漫画にも出てた小ネタが、緊迫したドラマの中の一服の清涼剤としてちゃんと生かされてるのも、嬉しかったです。漫画のほうに登場してた猫が相棒の酒飲み医者先生が、性別と外見こそ変わってたけど、この映画でも健在だったのは、嬉しかったし、楽しかった。古代進がヤマト搭乗員として初めてヤマトに搭乗したとき、その猫先生が面接官になっていて、着席してる猫先生の隣のスペースにちゃっかり猫が居座って、寝そべってたり(しかも椅子の上ではなくテーブルの上!何というぎゃくたいv)とか、その猫に対する古代進の「ねこ。」という一言とか。規律違反で独房入りしている進と機関長、そして猫先生の酒盛りのシーンがあるのですが、そこでも、猫先生はちゃっかり猫を抱っこしてたりとか。私が猫狂いだからそう感じるのかもしれないですが、猫先生と猫が両方関係するシーンは、みんな結構いい味出してた。 ストーリーの妙ですが、こちらは設定の改変が上手く働いてたと思うです。SF群像劇というより、その群像劇をベースに据えたラブスペクタクルになっちゃってますが。 ガミラス帝国とイスカンダルの設定は、原作とは全く違うものになってしまっていますが、これもこれでまた面白い。この設定だからこそ生かせたシーンも色々あったし。ガミラス人の外見は、漫画のそれとは似ても似つかないモノですが、これも良かった。生死をかけた前哨戦の後の一服の清涼剤の複線にもなったし、この外見と設定だからこそ、ガミラス人が何故地球に遊星爆弾を送り込むのかという説明が納得できた。彼らは地球を滅亡させようとしているのではなく、人間という知的生命体が生きられるという前例があるけれど、自分たちに都合の悪い環境の地球を、自分たちの都合のいい環境に作り変えようとしているのです。ダンナは、「この映画のガミラス人に、それをしなければならない理由って…あるのか?」と言っとりましたが。 総評として、この映画は、原作や漫画の改変が許せない、或いは諦められない人にはお勧めできないし、そもそも原作や漫画を知らない人には「わけわかめ」かもしれないけれど、改変を許せる、或いは諦められる、私のような人に対しては、すすんで鑑賞をオススメできる映画でした。(私は“許した”というより“諦めた”クチ。) …ああ、あと、「原作は知らないけど木村拓哉が出演してるから観る!」って人にも、オススメできるかな?この作品では、木村拓哉は古代進じゃなくて木村拓哉その人なんで。それに、ストーリーのベースになってるのはSF群像劇だけど、前面に出てるストーリー自体はラブスペクタクルになってるんで、森雪役の黒木メイサとの絡みも楽しめると思う。私はこっちの楽しみ方はあまり好きじゃないけど。=========================================================== 以上、『ヤマト』の感想でした。 ところで、ちょっと蛇足。今回、私らは『イオン大高』の映画館でこの『ヤマト』を観たのですが、そこのポップコーンのサイズに、「メガ」ってのがあった。さすがに喰いきれないと思ったのと、一盛800円と結構値が張ってたのとで、私ゃ買うのを見合わせたんだが、このブログ見てる人で、頼んでみた方、いますか?いたら、このブログのコメントにでも、それがどんなもんか教えていただけるとありがたいです。 それでは、今回はこの辺で。またいつか機会があればお会いしましょう。 でゅわっっっ\(o|o)/!!! PS; 隊長!楽天市場で、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の関連グッズを発見しますた!■サントラ CD【「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ORIGINAL SOUNDTRACK】10/12/1発売価格:2,500円(税込、送料別)Steven Tyler / Love Lives 【CD Maxi】価格:1,000円(税込、送料別)【送料無料】SPACE BATTLESHIPヤマト価格:580円(税込、送料別)