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朝日新聞ReライフFESTIVALセミナーが先日オンラインで行われた。参加無料で朝日読者以外にも開放された。落語やライブ演奏、講演会、ヨガトレーニングとバラエティ豊かだった。ちょうど学園祭のような雰囲気である。「生島ヒロシさんと学ぶつめ水虫と足のケアのお話」が意外に知られていない「爪(つめ)水虫」と「足のケア」について紹介していたので、重要と思われるところをメモした。 生島ヒロシは元TBSアナウンサーで資格修得に熱心であり、現在フリーである。先生は高山かおる川口総合病院皮膚科部長である。足育研究会を組織し、東京医科歯科大学病院で装具外来、メディカルフットケア外来を開設している。 まず足の爪(つめ)をよく見てください。爪が白色や黄色、厚くなったり欠けたりしてませんか。それは加齢のせいではなく「爪水虫」が原因かもしれません。70代の6割の人が水虫にかかっているというデータがあります。たかが水虫、されど水虫。バカにしていると大変なことになります。水虫の患者は転倒リスクが高く、要介護、寝たきりの入口になります。 そもそも爪は皮膚の一部です。骨と思っている人が多いですが、それは誤解です。爪はたんぱく質とケラチンというもので構成されていて、根元の爪母(そうぼ)というところから生まれ、前に伸びていきます。爪は指先を保護し、モノを掴みやすくしている。歩行時に指先に力を入れる働きがある。 水虫は、菌が感染した病気ですが、足につくと足水虫といってます。医者は白癬菌(はくせんきん)と言ってます。その白癬が頭につくと「しらくも」といったり、股のところにつくと「いんきんたむし」と言ったりします。その白癬が爪に入ったのが爪水虫です。症状は先に言ったように爪の表面が白くなったり、分厚くなったりします。水虫の入り方によって症状が変わります。水虫に似た症状が他にあるので、菌を確認して診断します。見た目だけでは判断できません。皮膚科の受診者の5人に1人が水虫で、10人に1人が爪水虫というデータがあります。男性、女性同じようにいらっしゃいますが、年齢を重ねると多くなります。 足水虫は完治しておくことです。放置すると爪に入ってきます。予防ですが、これはカビですから、乾いた環境にすることです。同じ靴を履かないようにする。5本指ソックスもいいですね。靴のなかに菌をためこんでしまうと、足につく。靴の中のゴミを払っておくことです。銭湯やジムの着かえ室のような大勢の人が利用する場所には、必ず水虫がいると思った方がいい。シニアの方は温泉も危ない。廊下の床、共用のスリッパにも注意です。現在はコロナに気が行ってますが、水虫も感染症です。本当の予防は家に帰ってから24時間以内に足をよく洗うことです。そうすると定着しないので水虫になりません。 女性の方は、恥ずかしいので誰にも見せないせいで、ひどい状態になってる場合がある。おしゃれのためにブーツとかヒールの高い靴で、巻き爪になったり外反母趾になるケースは女性に多いです。 足をよく見るのはお風呂の時間です。爪のケアというのは爪の周りのケラチンをよく取ることです。爪の周りの溝を泡立てた石鹸でブラシ(古い歯ブラシなど)を使ってこする。足のかかとは油分で保湿する。爪は皮膚ですからクリームを塗ってほしいですね。 靴の選び方は人によってTPOがありますので、アドバイスは難しいのですが、歩くのに適した靴は、 1,靴ひも、ベルトで足の甲を固定できる。 2,つま先にゆとりがあること。 3,かかとの形があっている、しっかりサポートできること。 4,屈底が柔らかすぎず、足指の付け根で曲がる物。 5,ヒールの高さは2~3㎝までのもの。 実は靴のサイズというのは2パターンあるんです。例えば23cmの靴は25㎝位にできていて、捨て寸とか、つま先余裕というんですが、そういうのが組み込まれた23㎝の靴と、23㎝ぴったりの靴というのがあるんです。スポーツメーカーのものはぴったりのが多いです。歩いたり走ったりで、1㎝くらい伸びるのですが、これで爪を痛めている人が多い。通信販売では、これが確かめられないので要注意です。 爪水虫の治療は昔は飲み薬だったのですが、最近は塗薬が処方されます。ドラッグストアーで売ってる薬は足水虫の薬で、これを塗っても効果はありません。必ず皮膚科の医者に処方されたものを使ってください。これを塗るとケラチンを透過して爪のベッドの所に届くようになっています。爪というのは生え変わるまで半年や1年かかりますから、治療には根気が必要です。 放置すると大変なことになります。家族や知らない方まで感染します。コロナと同時に水虫も注意してほしいです。 まとめ 1,水虫は感染症である。放置しておくと家族に感染する。 2,ドラッグストアで売っている水虫の薬は爪水虫には効かない。 3,爪の色が変わっていたら、皮膚科へ行くこと。 4,皮膚科では顕微鏡で、10分くらいで診断できる。顕微鏡のない皮膚科は受診をやめて、別の皮膚科へ行く。 5,爪の生え変わりは半年から1年。人によって違う。根気よく塗薬をつける。以前は飲み薬だったが、副作用が出た。飲み薬が処方された場合、自分が常時呑んでる薬を申告し、のみ合わせを確認する。 6,感染予防は足を洗う(外出した時)。同じ靴下、足袋、靴を履き続けない。 7,靴のサイズには同じサイズでも2種類あることに注意する。 次回更新は4月4日の予定。
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最終更新日
2021.03.21 10:22:48
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