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カテゴリ:漢詩・漢文
酬李穆見寄 劉長卿
孤舟相訪至天涯、萬轉雲山路更■(「貝」のみぎに「余」。)。 欲歸柴門迎遠客、青苔黄葉滿貧家。 【韻字】涯・■(シャ)・家(平声、麻韻)。 【訓読文】 李穆に寄せらるるに酬ゆ。 孤舟相訪ひて天涯に至り、雲山を万転すれども路更に■(とほ)し。 柴門に帰りて遠客を迎へんと欲すれば、青苔黄葉貧家に満ちたり。 【注】 ○李穆 劉長卿の婿。建中元年、かつて長卿を随州に訪問し、之と唱酬す。建中・貞元のころ揚州に住した。 ○孤舟 一艘の小舟。 ○天涯 天の果て。都から遠い地。 ○万転 なんども経めぐる。 ○雲山 雲のかかる高い山。 ○■(シャ) 遠い。 ○柴門 しばを編んで作った粗末な門。また、むさくるしい家。 ○遠客 遠方からたずねてくる客人。 ○青苔黄葉 青いコケと黄色い落ち葉。客を迎える際に掃除すべきもの。 ○貧家 貧乏ぐらしの家。 【訳】 李穆に贈られた詩に答える詩。 君は独りで舟に乗り天の果てまでやってくる、多くの山を経めぐれど道のりさらに遠かろう。 埴生の宿に帰りきて遠くの客を迎えんと、庭先をふと眺むれば苔や落ち葉に満ちている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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