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趣味の漢詩と日本文学

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January 22, 2007
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カテゴリ:漢詩・漢文
酬李穆見寄 劉長卿
孤舟相訪至天涯、萬轉雲山路更■(「貝」のみぎに「余」。)。
欲歸柴門迎遠客、青苔黄葉滿貧家。
【韻字】涯・■(シャ)・家(平声、麻韻)。
【訓読文】
李穆に寄せらるるに酬ゆ。
孤舟相訪ひて天涯に至り、雲山を万転すれども路更に■(とほ)し。
柴門に帰りて遠客を迎へんと欲すれば、青苔黄葉貧家に満ちたり。
【注】
○李穆 劉長卿の婿。建中元年、かつて長卿を随州に訪問し、之と唱酬す。建中・貞元のころ揚州に住した。
○孤舟 一艘の小舟。
○天涯 天の果て。都から遠い地。
○万転 なんども経めぐる。
○雲山 雲のかかる高い山。
○■(シャ) 遠い。
○柴門 しばを編んで作った粗末な門。また、むさくるしい家。
○遠客 遠方からたずねてくる客人。
○青苔黄葉 青いコケと黄色い落ち葉。客を迎える際に掃除すべきもの。
○貧家 貧乏ぐらしの家。
【訳】
李穆に贈られた詩に答える詩。
君は独りで舟に乗り天の果てまでやってくる、多くの山を経めぐれど道のりさらに遠かろう。
埴生の宿に帰りきて遠くの客を迎えんと、庭先をふと眺むれば苔や落ち葉に満ちている。






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Last updated  January 22, 2007 02:58:38 PM
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