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地球は暴走温室効果の瀬戸際

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2004.09.03
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カテゴリ:その他

現在の原子力の利用法は誤っている

二年前2002年7月9日にLINEARプロジェクトによって発見された直径2キロの小惑星2002NT7がひょっとすると2019年2月1日に地球に衝突するかもしれないと報道されマスコミや一部の天文ファンが大騒ぎしたのは記憶にあるでしょう。そのごこの小惑星が地球に衝突する可能性はほとんどなくなったが。この規模の小惑星が衝突した場合の影響はその時の報道では大陸全体に及ぶと報道されていたが。気候的な影響は数年から数十年に及ぶだろう。数年から数十年にわたって食料は生産出来なくなる。文明は崩壊し人類の絶滅だってありうるだろう。その様な時に人類が生き残れる道を探すとしたら、原子力に頼るしか道は無い。

しかし現在の原子力の利用法は明らかな間違いである

代表的な利用法として核兵器と原子力発電が在るが、核兵器による利用法は最も愚劣なる原子力の利用法であるが、それは別の機会に語るものとして原子力発電における利用法に私特有のユニークな利用法ついて提案しておきたい。

ウランは石油等と同様の限り有る資源であり、現在のような常用発電用の燃料として利用を続けるならウランは七十年で枯渇してしまう。(高速増殖炉が実用化するなら千年前後は利用できるらしい)核融合発電が完成し実用化するなら問題は別たが、核融合発電は不確定な要素があり、実用とはならない可能性が有る。そのような場合においては
技術的に完成したウランを利用した原子力発電は、小惑星が地球に衝突する場合のような非常時において、人類の生存には不可欠なものです。それをたかだか七十年で使いきってしまう事は許される事だろうか。

また原子力を常用発電として利用する事は大きなリスクを伴う事でもある。わが国の東海村のJOCで起きた臨界事故は記憶に新しいが、旧ソ連現在のウクライナのチェルノブィリ原子力発電所で発生した核事故で数百万人の人々が健康被害に苦しみ、現在わが国では平均寿命が女性で八十歳を超えているが、事故によって高濃度の放射線汚染がある地域では平均寿命は五十歳前後まで縮まり、その多くは白血病等のガンで死亡するという。今後人類の文明の歴史よりはるかに長い数万年もの間これらの地域で放射能による汚染は続くのである。人類そのものがその前に絶滅している可能性は高いが。
このように原子力発電には特有の問題があり危険な放射能を長いもので数万年もの長期間放射能を出し続ける。現在の原子力の利用法は原子力が本来持つ性質を有効に活用出来ない利用法であり誤った利用であると確信している。

それでは原子力の正しい利用法としては如何なる方法があるか。原子力発電の最も大きな特徴は燃料を交換しないで五年から十年の長期間使い続ける事が出来る事なのです。その特徴を利用して先にも述べた小惑星が地球に衝突する場合のような非常時においてのみ利用する、非常用の発電機としてすべきではないかと思う。

大きさが数キロ程度の小惑星が地球に衝突した場合十年は成層圏に吹き上げられた粉塵によって地表は暗黒となり植物は光合成出来なくなります。十年以上にわたる分の食料を貯蔵出来るならそれでもよいがまず不可能でしょう。
直撃を受けなくても数百メートルに及ぶ津波によって、海岸部の施設や工場あるいは発電所は全て破壊される。文明は崩壊し殆どの人は食料の不足と寒さで死に絶え人類の絶滅も免れない。そのような時に内陸で生き残るバイオコミニティ(方舟都市)が有るとすると、そこではエネルギーさえあれば食料は生産出来るが、風力発電は可能かもしれないが太陽電池は使えない。そのような時コミニティ内に非常用の小型の原子力発電設備か有ればエネルギーによって食料は生産出来るだろう。それによって人類は再び文明を再生する事になるだろう。

おわかりいただいたように原子力は非常用の発電のためにのみ利用し、その設置場所も都市の地下に設置すべきものなのです。



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Last updated  2004.09.06 16:59:17



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