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「しろ」のディズニーシーに行った日だけ日記

「しろ」のディズニーシーに行った日だけ日記

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January 28, 2023
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(…​その4​から続く)

19:40。
メディテレーニアンハーバーから一切の光が消えると、キャラクター達の可愛らしい声に導かれて新しいディズニーシー夜のハーバーショー「ビリーヴ!~シー・オブ・ドリームス~」は静かに始まりました。

上演が開始されてから二か月半ほどの間に既に私はこのショーを様々な場所から数回鑑賞していますが、周りに夫以外誰もいない状況で寛いでこのショーを観ることができたのはこれが初めてです。




11月にパーク内で観た時は目の前に膨大な数の人影があったため、身長がそれほど高くない私は 水上を転がっていくたくさんの星たちや水面を走る光や象徴的な金色の海賊船の姿をあまり見ることができなかったのですが、少し高い場所であるミラコスタの部屋の窓からだとそのいずれもがよく見えて、暗闇から始まるこのショーの導入シーンの美しさを私は初めて理解しました。

ピアッツァビューのこの部屋からは水域が全て見渡せるわけではないのですが、それでも視界にピーターパンやウェンディを乗せた金色の船がすーーっと滑り込んできたときは  あ!船が来た!  と思わず声をあげてしまいましたよ。



ハーバーの中央(私達の視界でいうと右の端)に立つ大きな機材が 映像の力でラプンツェルの「塔」に自らの姿を変えた場面も、手に取るようにとてもよく見えました。



ホテルミラコスタの建物への映像投影は部屋位置的にほぼ見ることはできませんが、プロメテウス火山への投影はとてもよく見えて楽しかったです。






このショーは、既存のアニメーション映像を使った演出が多用されているためか、また構成が「願いをかなえた人たちの物語」をいくつも紹介する形で進んで行くにとどまり全体を貫くドラマティックな展開が無いためか 「ショー」鑑賞というよりは「パレード」鑑賞に印象が近く、内容的には強く心を揺さぶるという種類のものではありません。
が、花火や噴水や炎や光など視覚に訴える演出や音楽など見どころはたいへん多いので、終始「すごいなあ」と感心しながら私は目の前で起こることひとつひとつを見逃さないよう努めました。

また 全体がスクリーンにもステージにもなっている複数のバージや 中央に鎮座してその姿を変えながらショーを操る巨大な怪物のような機材の存在感はとにかく暴力的なほどに凄まじく、科学技術の進歩の前では人力に頼る旧来のエンターテイメントや牧歌的なテーマパークはもはや「参りました」と頭を垂れるしか術はないのだろうか… と、ちょっと複雑な気持ちにも一瞬なりました。


ほんとうに、ディズニーシーがこの場所にこの造形で誕生した二十数年前、ここメディテレーニアンハーバー水域でこの「ビリーヴ!」のような風合いのショーが上演される日が来ようとは 誰も想像していなかったことでしょう。

やはり、このパークは生きていて 日々変化し続けている。
今このハーバーを埋め尽くしているたくさんのゲストが時を経て一人残らずいなくなっても、ディズニーシーはここに残って新しい楽しみをその時代の人たちに向けて提供し続けていくのだろうなあ。


上演時間としては少々長い30分の間にはそんなふうに心は過去へ未来へと時間の狭間を飛び回り、ショーが終わりに近づくころには私は少し感傷的になっていました。





始まった時と同じように静かにショーが終了すると、ハーバーの周囲を埋め尽くしていたゲストはすぐに四方八方に散り始め、部屋の窓から見える景色も見慣れたパーク夜景へとあっという間に戻っていきました。

時刻は20:10過ぎ。
このあと20:40には花火があって、それが終わればもうすぐに21:00の閉園時刻ですものね。
皆さん残り少ない時間のうちでやりたいことがまだまだたくさんあるのかもしれませんね~


私達もシーが閉園する前にパーク内で少しお買い物をしたくて ホテル内で花火を眺めた後20:50頃にはホテル&パーク・ゲートウェイから再入園をしました。
向かったのはエンポーリオなどのミラコスタ通りにあるショップでしたが、この時間は当然のことながらどこもかしこもごった返していて、たったひとつのグッズを購入するために随分と手間どってしまいましたよ。

ホテル館内に戻ってから軽い気持ちで立ち寄った「ミッキランジェロギフト」も かつて経験したことのないような混雑ぶりで非常に驚きました。(21:15くらい。)
三年前とあまり変わらない数のゲストを受け入れ始めている現在でもパーク営業終了は「21時」と早い時刻に据え置かれているので、閉園後のホテル内ショップまでもこんなことにもなってしまうのかなあ とちょっと思いました。



部屋に戻ったのは21:20過ぎ頃でした。
窓からパーク内を覗き見るとまだまだ路上を行くゲストは多く、リドアイルへの入口あたりでは立ち止まって火山をバックに記念撮影をするグループもたくさんいらっしゃるようでした。



もう一方のヴェネツィア側の窓からは、光煌めくニューヨークの街並とSSコロンビア号やホテルハイタワーが作り出す美しい夜景が見えていました。




それからしばらくは 私はカーテンの陰に隠れるように窓辺に立って、くり返し流れる閉園のアナウンスを聞きつつ だんだんと人影が少なくなっていくパークの様子を眺めていました。


21:30近くになると、警備担当のキャストさん達が手にするサーチライトの光の筋がアメリカンウォーターフロントやポンテヴェッキオの各所を照らしながらこちらに近付いてくる様子が部屋の窓からも見て取れるようになってきました。
きっとパークの奥の方から順にゲストがいなくなったことを確認して回っていらっしゃるのでしょうね。

21:35頃にはリドアイル入口あたりの橋の上の交差点に警備キャストさん達がいったん集合し、その後ヴェネツィアエリアやピアッツァトポリーノ方面へと分かれて進んでいらしたようでした。



そして21:40を過ぎると部屋の窓から見渡せる範囲にはゲストの姿は全くなくなり、路上を歩いていくのは勤務を終えた制服姿のキャストさんばかりとなりました。


22:30には、閉園後もずーっと流れ続けていたパーク内BGMが唐突に止まりました。
マクダックスデパートメントストアやSSコロンビア号などパーク内の建物を明るく照らし出していた灯りも消えて、いよいよディズニーシーのパークの「今日」も完全に終わりを迎えるようです。

私はこのあたりで一度、閉園後のパーク内を眺めるのをやめて窓辺を離れることにしました。




一時間ほどして。
ベッドに入る支度を終えた私は、窓の外からかすかにモーター音が聞こえてくるのに気が付きました。


時刻は23:30過ぎ。
再び窓辺に寄ってカーテンを開けてみると、月の光に照らされた真っ暗なハーバー水上ではさまざまな色に輝く小さな星々を乗せたジェットスキーが駆け回っていました。

音楽も流さないままでいったい何をやっているんだろう?? と思ってぼーっと眺めていると、ビリーヴ!に登場する金色の海賊船までもがやがてハーバーに姿を現しました。



よーく目を凝らしてみると、金色の船にはピーターパンやミッキー、ミニーもちゃーんと乗っていて そこにいるはずもないハーバーを囲むゲストに向かって盛んに愛嬌を振りまいているようでした。



私に呼ばれて窓辺に駆けつけた夫は「きっと『ビリーヴ!』反省会のあとの居残り練習だね!」と笑っていましたよ~


この「居残り練習(?)」はパターンを変えながら何度も何度も繰り返し行われていましたが、23:45には全て終了したようでメディテレーニアンハーバーには照明が点き いつもの穏やかな閉園後の風景が戻ってきたので、私もベッドに入って眠ることにしました。





――夜更けに窓のカーテンを開けたら目の前の水上に色とりどりの星や金色の船が浮かんでいたなんて、ほんとうに本物のお伽話か夢の中の物語みたいだったなあ… 
なーんて。

ちょっと得をしたような不思議な気持ちになってニヤニヤしながら、私は幸せな幸せな眠りに落ちていったのでした。







(翌日につづく)



◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

文中に登場する、ディズニーリゾート内の固有名詞(ホテル・レストラン・ショップ・場所などの呼び名)については 「東京ディズニーリゾート」の公式サイト をあわせてご覧いただくと、いくらかイメージしやすいか、と思います。

利用なさってみてください。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇





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Last updated  March 6, 2023 08:52:07 PM
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