カテゴリ:算数教室日記
今日、あるお母さんと話していてびっくりする話を伺いました。
6年生のお子さんの通う大手塾の保護者会が先日行われたそうで、そこでの算数担当の先生のお話です(以下「 」内)。 「この時期、難しい単元が続いていきます。」 複雑な立体図形や数の性質、場合の数の応用問題などは年々難しくなっていると私も感じています。 大手塾の多くは、6年生のこの時期にそれらを学習していくので、おっしゃることはごもっともです。 「女の子にとっては理解しづらい分野でもあります。」 私もそう感じることは多いです。 具体的なイメージを持ちやすい数量分野にくらべると、空間把握力や抽象的な思考力が必要な分野を苦手とする女の子は少なくありません。 「だから、できなくても気にしないでください。」 えっ…? 確かに、一部の学校を除くと、女子校では難関校でも立体図形や場合の数の出題は少ないです。 とはいえ、塾のカリキュラムの中でそれを取り上げ、その分野のテストまで受けさせていて「できなくてもいい」と言ってしまうのはいかがなものなのか…。 それなら何のために授業を受けさせているのか?と疑問を持ちます。 具体的にどのレベルから先はできなくてもいいのか、という目安が示されたりもしなかったそうです。 必要のないことを教えるくらいなら、女子には女子校頻出の問題を多く解かせるとか、立体分野でも最低限必要なレベルを繰り返させるなどすればいいのです。 こんなことを多くの保護者の前で言いきってしまう気持ちが、私にはまったく理解できません。 これを言った方は、話を聞いている保護者の方の気持ちをまるで考えていないと思います。 苦手に感じている子を持つ親御さんを安心させようとして言ったのでしょうか? これではますます不安になるだけですし、塾に対しても不信感を持つだけですよね。 中学受験の算数教室インテグラルのHPはこちらから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.05.30 01:16:40
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