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2022/06/04
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カテゴリ:映像
CATV「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) 4K版」本多猪四郎監督

65年東宝。
6月2日放映。
粗筋は映画.comより。
馬淵薫のオリジナル・シナリオを、「宇宙大怪獣 ドゴラ」の本多猪四郎が監督したSFもの。撮影もコンビの小泉一。
広島衛戍病院で破壊された細胞組織の再生を研究しているボーエン博士と同僚の川地、戸山李子の三人は、原爆地広島に忽然と現われた怪童の身柄を預かった。放射能に強く、白人である両親不明の怪童は、周囲の好奇の目の中で、李子の二倍にもあまる成長を示し、もはや人間と一緒に生活することが不能であった。倉庫の中で鎖に繋がれた怪童、報道関係者は広島に集中した。そのころ広島衛戍病院を訪れた海軍大尉河井は、終戦直前にドイツの潜水艦からフランケンシュタインの心臓をひきとって、広島衛戍病院へ届けたと語った。フランケンシュタインの心臓とは、蛋白質の補給さえあれば、活発な細胞活動により身体がなくなっても復元するというものだった。もしこの怪童がフランケンシュタインであれば、手足をきっても、新しい手足が出てくるはずだ。折しもテレビ取材に怒った怪童は、倉庫を破り飛び出した。後には鎖でちぎられた手首が床の上を匐っていた。やはり怪童はフランケンシュタインだったのだ。そのころフランケンシュタインは、岡山や、姫路で家畜を喰い荒し、市民を恐怖させていた。警察がやっきになっていた頃、白根山でハイカーが、清水トンネルで工夫が、行方不明となった。その頃フランケンシュタインの行方を捜すボーエン博士のもとに、河井がもう一匹怪獣がいるらしいと情報を入れた。中世代の大爬虫類が地球の表面が寒くなったため寒さをのがれて地底にもぐり、子孫を残して来た。そして不思議な光線を明滅させているという。ボーエン博士らは、フランケンシュタインを保護し、飼育しようと富士の裾野へと向った。霧におおわれた裾野では、地下から現われたバラゴンがフランケンシュタインと対決していた。角兵器をもつ怪獣バラゴンと怪力をもつフランケンシュタインの決闘は、凄惨をきわめたが、バラゴンが傷つき巨大な穴を残して地中にもぐりこんだ。そしてフランケンシュタインもバラゴンを追って、地中にもぐっていくのだった。

出演は高島忠夫、水野久美、ニック・アダムス、沢井桂子、佐原健二、志村喬、田島義文、土屋嘉男、藤田進、中村伸郎ら。
日本映画専門チャンネルのピュア4K版。画質向上で、水野久美の美貌が数段アップしている。逆にバラゴンは、画質向上で着ぐるみのチャチさが露になってしまっているが。
第二次大戦敗戦間際のドイツから、Uボートで秘かに日本に運ばれたフランケンシュタインの心臓。おどろおどろしい出だしは期待を持たせるが、バラゴン登場とともにその期待は裏切られる。あとはただの怪獣プロレス。
「続編は正編に劣る」のセオリーに反する稀有な例の一である、続編の「サンダ対ガイラ」の4K化を切に願う。
山火事の中、バラゴンを斃したフランケンシュタインが地中に沈む最後は、まったく見覚えがなかった。これはおそらく、以前観たものが大ダコが登場する海外版だったからだろう。





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Last updated  2022/06/04 11:28:56 PM
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