カテゴリ:ニュース・社会の動き
北朝鮮が6カ国協議の議長国である中国に対して「核利用計画書」を提出したとか。また、それを受けて、アメリカが北朝鮮に対して行っていた「テロ支援国家」の指定を近々解除する方向とか。これまでも北朝鮮には散々翻弄されて来たが、今回も口先、小手先の様子見なのではと懸念している。
あの国ではこれまでも、大韓航空機の爆破事件、麻薬や偽タバコの密輸、偽札の行使、外国人の拉致、兵器の密輸、核の使用など国際的なルールを無視する犯罪行為を繰り返して来た。一人の将軍さまによって牛耳られた独裁国家北朝鮮の最大の被害者は、あの国の貧しい国民かも知れない。早く自らの非を認め、国際社会から歓迎される国になって欲しいと願うのは私だけではないだろう。 その北朝鮮とは同じ民族の韓国。先日選挙で選ばれたばかりの大統領が、アメリカからの肉牛の輸入問題で支持率が急降下なのだとか。前政権が失敗した外交を反省し、新大統領が我が国やアメリカとの友好関係を修復する姿勢を見せていただけに、何とかここで踏み止まって欲しいと願っている。それにしても韓国の国民性の激しさには驚かされる。 一頃は造船や鉄鋼や自動車や電気製品など、我が国を脅かす勢いでの成長を見せていた韓国の産業が、最近は陰が薄くなったような印象を受けるのはどうした訳だろう。6カ国協議でこれから北朝鮮がどんな態度を見せるのか。そしてこれまでより厳しい態度で北朝鮮に臨むと言って来た新大統領が、どんな行動を取るのか興味津々だ。 チベット自治区での暴動と四川大地震以来、中国の様子が少し変わってきたような印象を受けるのは私だけだろうか。東シナ海で開発中だったガス田を一旦凍結して日本との協議に臨み、このたび2箇所で共同開発や日本の投資を認めた中国。うち1箇所では韓国の領海に近いと言う理由で、位置もずらしたそうだ。これは日中関係改善についての姿勢が本物と言うだけでなく、近隣諸国との関係をより重視する方向に転換したように感じてならない。 チベット族抑圧政策によって、北京オリンピックなどへの多大な影響が出ることを、敏感に感じ取ったのかも知れない。それだけ中国も国際世論を意識するようになったのだろう。中国こそ世界の中心と言うかつての中華思想。確かに中国は多大な人口と資源を有する大国であることに違いはないし、これからの国際経済に欠かせない巨大な市場であることに変わりはないが、北朝鮮とは違った意味で世界から歓迎される「大人の国」になって欲しいと願う。 50もの少数民族を抱え、貧富の差が激しい中国。世界の各国から投資を受け、もの凄い勢いで成長し続ける中国。だが、過去の日本を敵視した教育が災いして、歪んだナショナリズムが蔓延している中国。少しでも「たが」を緩めたらたちまち不満が暴発しそうな中国の青年層。真の意味での民主主義が中国に根付くには、まだ相当の年数がかかりそうだと感じてならない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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