カテゴリ:生活雑記
「すみのびあいあい」。そう読んでみたけど、どうも意味が通じない。一昨日届いた版画のタイトルだ。原題の「隈之美藹藹」を昨夜ブログを書いた後、もう一度考えてみた。隈は阿武隈川の「くま」とも読める。之は「の」で良いだろう。美は「み」とも読める。合わせると「くま・の・み」となる。藹藹(あいあい)はそのままでも良いはず。
分かった。くまのみはきっとクマノミのことだ。スズキ目スズメダイ科の魚で、サンゴ礁に棲む魚。25種が知られているが、日本近海に棲むのはこのうち6種だけのようだ。サンゴイソギンチャクとの共生でも有名。クマノミは歌舞伎の化粧法である「隈取り」から来たとの説もあるとか。それだけ派手な模様を身にまとっている。 版画には幾つかのサンゴが見える。その周囲を乱舞する魚達。その多くはクマノミか。きっと豊饒な沖縄の海を描いたのだろう。画面の中央には2人の男女。これはきっとアマミキヨとシネリキヨだろう。日本のイザナギノミコト、イザナミノミコトに相当する沖縄の神だ。アマミキヨのアマミは海洋民族であることを表わし、奄美にも通じる。沖縄の海、ひいては沖縄の地が永遠に豊かであって欲しいとの願いが込められているのだと思う。これで疑問の一つが解けた。 我が家の庭に赤い実をつけた低木がある。サンザシだと妻は言うが、私のイメージの中にあるサンザシとはどこか違っていた。 この道はいつか来た道 ああそうだよ サンザシの枝も揺れてる この歌のサンザシは風で枝が揺れるくらいだから、かなり大きな木だと思う。だが我が家の木は40cmほどしかない。それに中国のお土産でサンザシのお菓子を食べたことがあった。棒状の平たく甘いお菓子だ。だが、我が家の赤い実は堅く、ほとんど匂いもしない。本当にこれがサンザシなのだろうか。疑問に思った私はインターネットで調べてみた。 サンザシはバラ科の落葉低木で、高さは1.5mほどに成長するようだ。中国では乾燥した実を漢方薬として用いる。中国名は山査子。果実を潰して砂糖や寒天と混ぜ、棒状にした中国のお菓子がシャンザーズガオ。シャンザーズがサンザシに当たる部分で、私が食べたお菓子はどうもこれのようだ。実はジャムにもなるし、肉や魚を軟らかく煮る時に役立つとか。これで2つ目の疑問が解けた。 今夏、私は幾つかの峠越えを敢行した。「崩壊の二口峠越え」は3つ目の峠越えをした際のレポートだが、9月16日のブログを見たgoing soloさんがほぼ2ヶ月後にコメントをくれた。何と私のブログを参考に、マウンテンバイクで二口峠まで登ったようだ。数年前に山形県側で発生した大規模の土砂崩れ現場にも遭遇し、ほうほうの体で脱出した由。まさかあの現場に居合わせた人がいたとは。 彼は関山峠を越えて山寺から二口峠を越えた経験を持つとのこと。そこで関山トンネルを走って抜けられるか尋ねてみた。トンネル内には狭いけど歩道はあるとのこと。背中を張りつけるようにして進めば行けないことはないとの貴重な情報を得た。トンネルもそうだが、国道48号線の県境付近はとても道幅が狭く危険。厳しい状況に変わりはないが、来年あたり決行してみる価値はあると見た。これで3つ目の疑問が解決した。 インターネットでの情報が3つの疑問解決につながったことに、不思議な縁を感じてならない。疑問は他にもあり、今後も発生するはず。直ぐに解決する疑問もあれば、解決に歳月を要するものもあると思う。だが、自分に答えを求める気さえあれば、疑問は必ず解ける日が来る。面白きかな人生。そして楽しきかな人生。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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