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マックス爺のエッセイ風日記

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2012.09.19
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スマイル なかゆくい(1)距離 ≫

荒波 少し前に南蔵王を縦走した時、山岳ガイドのYさんが蝶々の話をしてくれた。アサギマダラはこの付近から沖縄の与那国島や台湾まで飛んで行くそうだ。2500kmにはなる距離を1日平均50kmほど飛ぶので、50日ほどかかることになる。だが沖縄本島と宮古島の間は300kmあり、この間に島はない。果たしてアサギマダラはどうやって休むのだろう。船

ヨット 人類で一番古い舟は一本の木をくり抜いた丸木舟。南九州から南西諸島へ、あるいは中国大陸から先島諸島へ我々の遠い祖先たちが渡って来た時も、やはり丸木舟に乗ったはずだ。人間は島影が見える時は安心して航海できるが、島影が見えないと不安になるらしい。彼らはその不安と戦いながら黒潮に小舟を漕ぎ出し、島々を伝って行ったのだろう。荒波

歩く人足跡 我が国の代表的な民俗学者である柳田國男が唱えた説に「海上の道」と言うのがある。日本人の主食であるコメは、中国大陸、台湾、先島諸島、南西諸島の島々を伝って九州に到達したとの仮説だ。だがその夢は破れた。日本人が食べる短粒米のジャポニカ種は中国の山東半島が起源で、それより南では育たないことが分かったのだ。ごはん

歩く人足跡 このことから現在では、米が来たルートは山東半島から直接九州へ来るルートと、朝鮮半島経由の2つがあったとされている。今は険悪なムードが漂う日中、日韓、日朝関係だが、かつては米をはじめ、先進の文化がそこから日本列島へもたらされた。さらに私達の血にもかなり色濃く朝鮮民族の血が混じっている。ある研究によれば古代朝鮮半島の動乱が原因で渡って来た人は、2世紀で200万人にも上るらしい。当時の日本の人口はせいぜい数百万人なので、その比重は相当のものだ。ヨット

マル秘 さらに米をもたらした弥生人も中国や朝鮮半島から渡って来たので、日本人と朝鮮人(韓国人)はDNAが非常に近い。また文法や宗教にも良く似たところがある。従来から日本列島に住みついていた縄文人と、渡来人の弥生人が混血した結果が現日本人だが、南西諸島では混血の度合いが薄く、縄文人の特徴を色濃く残している。これはやはり離島のためだ。ほえー!

炎 琉球王朝時代、離島間の情報伝達に用いたのが烽火(のろし)。烽火は狼煙とも書き、中国大陸ではオオカミの糞を用いたのが名前の起源。琉球では黒い煙と白い煙の2種類で伝えたようだ。さすがに300kmも離れた宮古島までは伝えられないが、沖縄本島周辺の島々や慶良間諸島、久米島との間には通信網が敷かれていたことを、昨年走る途中に寄った本部半島の博物館で知った。ノートえんぴつ<続く>

コーヒー <注> 「なかゆくい」とは沖縄の言葉で「一休み」の意味です。ダブルハート





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Last updated  2012.09.19 08:12:34
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