マックス爺のエッセイ風日記

　ようやく扇風機を片づけたと思ったら、再び暑さが戻った。そして宮城県内の学校では、昨日から２学期が始まった。

　さて突然だが、先日藤圭子がマンションの階段から落ちて死んだ。状況から見て、飛び降り自殺らしい。亨年６２歳。同じマンションの一室に、３０代の男性と同居していたとか。一体彼女の身に、何が起きたのだろうか。






　彼女のデビューは鮮烈だった。陰のある美少女で、「１５、１６、１７と私の人生暗かった」と歌い出す「圭子の夢は夜ひらく」は、国民に大きなインパクトを与えたのではないか。「時には母のない子のように」のカルメン・マキに、雰囲気がとても良く似ていた。あの暗さは両親が旅芸人だと言う家庭環境から来ているのだろうか。そんな風にも思っていた。

　若くして歌手の前川清と結婚し、１年後に離婚。その後アメリカに渡り、歌手の宇多田ヒカルを産んだことを知った。そして夫と別れたことも。週刊誌の広告によれば、藤圭子は生涯で７度結婚し、７度離婚したとか。さらに驚くことに、５年間で５億円をギャンブルに注ぎ込んだとある。だが、その真偽のほどは知らない。

　娘宇多田ヒカルのブログによれば、母藤圭子はヒカルが５歳の頃から心の病で苦しんでいたようだ。夫が病院での治療を勧めても彼女はそれを拒み、家族を攻撃することもあったらしい。でもヒカルは言う。「母はとても偉大な人だった」と。遺言により葬儀はしないようだ。そして同居中の若い男性は元マネージャーで、彼女の介護をしていたのだとか。一世を風靡した歌手の、淋しい最後だった。合掌。





　「○時間テレビ」で森三中がウルトラマラソンを走ってる頃、他局ではロンドンオリンピックのボクシングミドル級で金メダルを取った村田諒太（三迫ジム：２７歳）のプロデビュー戦が中継されていた。相手は東洋太平洋ミドル級チャンピオンの柴田明雄（ワタナベジム：３１歳）。もちろんノンタイトル戦だが村田はこの強敵をものともせず、早くも第１ラウンドでダウンを奪っている。

　第２ラウンドはさらに鋭い攻撃でチャンピオンを２分２４秒でマットに沈め、ＴＫＯ勝ちした。村田は勤務先である学校のボクシング部のコーチを務め、強いボクサーを育てることが夢であったと聞く。既に妻子も居て、プロの道に進むべきか１年間迷っていたようだ。それがプロボクサーとして生きることを決断し、第一戦からこの強さだ。ミドル級には強敵が多いが、彼は世界チャンピオンを目指すと宣言した。これからの彼の快進撃に注目したい。






　日曜日の番組で、張本氏が花巻東の千葉選手のカット打法について語った。甲子園の準決勝を前に、審判からルール違反とされたあの打ち方だ。あれは高校野球の特別ルールで、プロなら全く問題はないのだとか。むしろあの技術はなかなか難しく、やろうとしても出来ないとのこと。もちろん私も非難しようとして取り上げた訳ではなく、世の中には理不尽なルールもあることを言いたかっただけだ。千葉選手には今回の裁定にめげず、これからもさらに精進して欲しいと願っている。






　宮城県南三陸町の郵便ポストが沖縄の西表島に漂着したらしい。あの「東日本大震災」の大津波が起きた時だ。流れ流れて南の島に行きついたポストを偲び、歌を作ったＢＩＧＩＮが南三陸町で披露した。同じ津波で妻子を失った宮城県の男性が、ハワイで開催されたヨットレースで見事優勝したことを知った。悲しみを乗り越えての偉業に、心からの拍手を送りたい。

　その一方で、福島原発からは未だに放射能の汚染水が海に流れ込んでいる。集まった大量の地下水が、原発基地の直下で汚染されるのだ。これでは元を断たなければいつになっても汚染は止まらない。やはり事故当初にアメリカの力を借りてメルトダウンを何としても阻止すべきだったと思う。

　避難地区に棲むイノシシの放射線濃度が、今でもかなり高い数値を示すらしい。それは土を掘り返してミミズやキノコを食べる彼らの生態と深く関わっている由。考えれば恐ろしいことだ。





　パン・ギムン国連事務総長が、故国である韓国の外務省で記者の問いに答え、以下の意見を述べたようだ。曰く「日本政府の指導者は、とても深い省察と国際的な未来を見直すビジョンが必要」と。また「正しい歴史認識を持ってこそ、他の国々からも尊敬と信頼を受けるのではないか」とも。

　なるほど立派な言葉に聞こえるが、本来中立であるべき国連事務総長が、一国の首相を名指しで非難するとは非常識もはなはだしい。あってはならないことだし、「正しい歴史認識」を持つべきなのは韓国の方とも反論したくなる。

　最近韓国人は「対馬は元々韓国のものだった」と言っているが、「沖縄は元々我らのものだった」と主張する中国人の発想にとても良く似ている。今回の事務総長の発言に対しては、今後の反響が大きいのではないか。