2868136 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

マックス爺のエッセイ風日記

マックス爺のエッセイ風日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2017.06.22
XML
カテゴリ:旅、温泉
<悪夢そして痛み>

  

 「見晴十字路」の山小屋「桧枝岐小屋」へ着いたのは4時20分ごろ。早速小屋主のひげくま氏が我々に「問題」を出しながら注意事項を話し、部屋割りをした。私達男4人は「玄関」と言われたが実際は6号室の相部屋。お風呂は5時までに入り、夕食は5時半から。消灯は9時。ここでは環境保護のため、石鹸、シャンプー、歯磨き粉も一切使えない規則。だがトイレはウォシュレットで助かった。

                      

 お風呂は汗を流すだけ。1泊9千円の割に、夕食の内容は粗末なもの。まあ不便な山小屋なのでこんなものだろう。窮屈な食堂で何とか食べた。自分へのご褒美に、缶ビールのロング缶を1本。小屋の外へ出ると、至仏山が夕焼けに染まっていた。どうやら明日も天気は持ちそうだ。酔った勢いで部屋の人と「加計学園」を論議。どうやら私は少数意見のようだ。気まずい思いをしつつ部屋に戻る。

 
  

 皆はパジャマに着替えていた。私はその日の服装のまま。20リットルのザックだと、入れる物が限られてしまう。たとえ使わなくても雨具は必携だし、最小限度の着替えは必要。それに水分も。宮城の1人はその日の朝に登山靴の底が剥がれ、鳩待峠の小屋で登山靴を購入したそうだ。良く売ってたもんだ。添乗員がガイドさんに頼んで、レンタル用のシューズを用意してくれてたそうだが。


            

 9時。部屋の照明が消えた。廊下やトイレには最低限度の灯りがあるみたい。深夜、いびきの音で目が覚めた。「あっ、ここは自宅じゃないな」。とっさにそう判断した。私以外にもいびきをかく人が2人いたのだ。再び眠りに落ちたが、肩の痛みを感じた。右脚に痙攣が起きたが何とか治まった。ところが左足の甲が痛む。どうしたのだろう。変だなあ。トイレにも2度起きた。果たして何時間眠れたのか。


  
 朝食は5時半からだが、4時に目が覚めた。朝の気温は5度ほどと聞いていたが、さほど寒くは感じない。小屋の外へ出て、早朝の湿原と山々を見渡す。朝食は夕食よりは幾分マシなメニュー。小屋主のひげくま氏が弁当を配りに来た。お握り2個とちょっとしたおかず付き。これが2日目の昼食の全てだ。


                 

 思い切って部屋の相棒に足に痛みがあることを告げ、何か薬を持ってないか聞いた。1人は消炎剤の塗り薬を貸してくれ、もう1人は湿布薬をくれた。助かった。これで何とか2日目が持つことを願うのみ。念のため添乗員には左足に捻挫のような痛みがあることを話した。


 

 それにしてもこの痛みは尋常ではない。痛みの原因は何だろう。どこかで捻挫した覚えも全くないのだ。原因が思い当たったのはずっと後になってから。今回履いた登山靴の底が硬く、アーチが落ちた私の足には負担になったのだ。ランニングの際は「医療用インソール」を入れているが、登山靴には入ってない。最初の下り階段で体重がかかったことが、痛みを誘発したのだろう。


            

 2日目の最初の難関、白砂峠が目の前に現れた。所々にまだ雪が残っている。ガイドさんが荒縄を切ってくれた。それをシューズに縛ると滑り難いと言う訳だ。だが、3,4人分にしかならない。私は注意深く雪道に足を載せた。わっ、危ない。滑る滑る。これは前途多難。果たしてこの体で、どこまで行けるのか。<続く>

カメラ (お断り)使用した写真とイラストは、全てネットから借用したものです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.06.22 04:30:05
コメント(12) | コメントを書く
[旅、温泉] カテゴリの最新記事


PR


© Rakuten Group, Inc.