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マックス爺のエッセイ風日記

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2018.10.26
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~個人と国家~

  

 サウジアラビアのジャーナリストがトルコのイスタンブールで殺害された。殺人の現場はサウジの領事館内。トルコ政府がその証拠を次々に示している。事件の背後にはサウジの皇太子がいるらしい。最初は口を噤んでいたサウジの政府も、関与を認め始めた。皇太子は石油に頼る政策から、ITや自然エネルギーの活用に切り替えるなど、近代化を図っていた由。

        

 急過ぎる改革に反対者が出ると、皇太子はそれらの者を次々に拘束した。その中には10名以上の王子がおり、殺されたジャーナリストも反対の立場だったそうだ。領事館に赴いたのは結婚の届をするためだが、彼は生きたまま殺されたと言う。補足すれば、自動車事故でパリで亡くなったダイアナ妃と共に死んだサウジの大金持ちが、今回殺されたジャーナリストの従兄弟と言う驚き。

  

 シリアの過激派に拘束されていた日本人ジャ-ナリスト安田純平氏が解放され、トルコ国内で保護されている由。取材のためにISとコンタクトを取ろうとして捕まってから3年4か月。もうダメかと思っていたのだが、日本政府は引き続き周辺諸国へ働きかけ、その助力もあって今回の釈放となった由。奥さんがMYUさんと言う音楽家であることを今回知った。でも今後危険な行為はして欲しくないねえ。

         

 イギリスのメイ首相が困惑している。EUからの離脱の件だ。もし離脱となると、まだ支払っていない負担金の問題に加え、今後は貿易と関税、交通、人の往来などに大きな混乱が生じるそうだ。さらに北アイルランドでは、隣の国アイルランドからの電力が届かなくなるとか。目下7人の閣僚がメイ首相の指示に従わない由。国民投票やり直しの声もあり、完全な離脱までにはさらなる困難が予想される。

  

 トランプさんの動向も気がかりだ。年内に行われる予定の米朝首脳会談が、どうやら来年に持ち越される模様。そしてロシアと締結したINF条約、つまり核兵器削減協定を一方的に破棄すると宣言した。前者は北朝鮮の核放棄がなかなか明確にならないことに危惧を抱いたのだろうし、後者はロシアの軍備の不透明性を疑ったのだと思う。もちろんロシアはそのことを、強く否定はしているが。

        

 だが本当の狙いは中国らしい。東シナ海や南シナ海での実力行使しかり、毎年度の軍事費増額しかり。「一帯一路計画」による海外進出が如実となった現在、これ以上手をこまねいてばかりはいられないと考えたのだろう。もちろん迫り来る「中間選挙対策」でもある。どうしても国民に「強いアメリカ」を見せ続ける必要があるのだ。命の尊さは個々人に関わらず、国の威信とも強く関わっている。





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Last updated  2018.10.26 07:42:37
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