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マックス爺のエッセイ風日記

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2019.01.30
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~別れと再会~

  

 私たちの場合、通常転勤の周期は2年か3年だ。暑さが厳しい沖縄では2年で交代することも多い。だが私は長男が高3だったこともあり、沖縄へ留まった。長女は内地の大学に合格し、暑さに参った前妻は娘と一緒の地で暮らすという。中2の次男の進学問題もあった。のんびりした沖縄でもう1年過ごしたら、内地のレベルに追いつけなくなるとの意見。こうして最後の1年は長男と2人暮らしになった。

       

 食べ盛りの息子の食事には神経を使った。そこで3食ごとのメニューを作った。きっとそれが栄養過剰の原因になったのだろう。息子はかなりふっくらして来た。食事はまあまあ何とかなったが、裁縫がダメ。服やズボンを破って帰宅するとどうしようもなく、新規にあつらえるしかなかった。その心労で顎が開かなくなる顎関節症になり、糖分の摂り過ぎで糖尿病一歩手前になったのだ。

    田港の御嶽

 3年目。私はバイクで島内を駆け回った。後に世界遺産となったグスクや御嶽を始め、行きたいと思った場所には迷わず出かけた。新聞社がサービスでくれた県内各市町村ごとの地図帳が、その良き道案内になった。だから有名無名のグスクは30か所は訪ねたはず。中には息子の担任の社会科の教師が探しあぐねた古城跡も1発で探し当てた。伊是名島など離島の歴史的な個所もハブの恐怖と戦いながら訪れた。

 やんばるの森  

 あれは私が沖縄を離れて10年以上もした時だった。かつての職場で、沖縄本島一周駅伝を実施したと言うのだ。「いや~、それなら是非自分も呼んでほしかったなあ。そして一緒に走りたかったなあ」と言うのが偽らざる心境。ある時その思いが強くなり、とうとう「自分1人で沖縄本島をグルリ1周走って見よう」との冒険心が脳裏を過ったのだ。あれはひょっとして「悪魔のささやき」だったのか。
  
  
 無謀なことは十分承知の上。きっと多大なる危険も伴うことだろう。それでも走りたい。当時は第2の人生でパートの肉体労働者で、休めるのは土日を入れて3日間程度。なので1度に一周は無理だが、数年間の長期計画でなら大丈夫かも。ただ自分の体調が心配。じっくりとプランを練り上げた積りだったのだが、第1回に選んだのが7月。沖縄の走友には自殺行為と言われてしまった。でも私は行くよ。<続く>





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Last updated  2019.01.30 00:00:22
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