静寂
寒い朝、なかなか布団から出れなくて、半身を起こしたままベッドでボーとしてた。 えいっと起き上がり、リビングに行き、いつものように服を着替え始める。 寒いけど、太陽の光がまだ閉めたままのカーテンを明るく照らしてる。 いつも見慣れた、無機質の椅子やテーブル、照明全てがいつものようにそこにある この家に一人きり なんて静かなんだろう・・と思う。 誰も訪れる予定もなく誰も電話をかけてくる予定もない 何かに追われることもなく何かを不安に感じることもない 誰にも侵されないこの空間 ここに私は安心していていいんだという事実 なんて静かなんだろう いつもと同じ風景なのに違って見える、穏やかに見える、清らかに見える 違うのは私の心 あれこれと忙しく考える「こと」に支配されることなく自分の感情から離れた私の心 素の気持ちで見れば リビングはただのリビングそこにある、椅子やテーブルは私を脅かしたりしない。 ただ、静けさが満ちている空間 それを穏やかに、清らかに感じる私の心