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残念ながら、現在は私の所属する院には医療関係者がいない。医療経済、医療経営を主眼とする研究が皆無だからね。加えてこれを研究しようとする教授陣がいないのも大きい。
1年が経った段階で振り返ると、確かにそういった関係者がいなくて寂しくもあったが、かえって一般の企業の体質や考えが確認できたことは良かったと思う。違う観点から医療経営について見る眼ができた。製薬企業を見る眼も変わった。 戦略、組織、会計、マーケ、情報理論などをどう考えているのかがぼんやりとではあるが見えてきた。 しかし、大学の学部程度で充分だなとも思っているのも事実だ。 ミンツバーグの『MBAが会社を滅ぼす』の中の一説に、「MBA教育を受けるには、時期がある。早すぎてはいけないし、遅すぎるのもよくない」とある。つまり、社会を知って実務を経験したうえで分析手法、能力を身につけないと頭でっかち君が現場実務を知らないであーだこーだと言えば組織が混乱し求心力を失うからである。 SFAやコール数などによる営業プロセス管理が、最たるものだと思う。あんなことに時間を割いているなんてどうかしている。でもMBA的にはOKなんだよね。っていうよりデータがないとSFAは死んでしまう。 安易なIT化は、向上心を削ぐ。 現に今でも実績は手書きでコツコツ書いてる人が優秀な成績を収めている。 CADで製図をやっても工場で製品化する段は、鉛筆で適切に当てはめて(適当)エイヤっと書き上げた製図の達人の方が良い製品が出来上がるという。 現場を知って、実務を知って分析を知らないといけない。 だからMRは威張っていいと思う。なんと言っても現場を熟知しているからね。そういう方はいろんな知識をつけていただきたいと思うし、そういう環境を望めばいいと思う。MR資格は業界内では絶大だが、自分を売り込むためには武器を持って旗を立てておかなければいけない。(セルフブランディングの鉄人、川越さんの講演には、旗を立てた人が最初に出てきます。) 反対に製薬に興味があり、現場を知りたい人は、MRになればいいと思う。こういう人は得てしてすごい成果を生むことがある。そして製薬企業にとってもうれしい人材である。こういう人材はリーダーへ昇進するだろう。なんせ製薬業界は井の中の蛙だから異業種からのDNAがほしいのだ。 人生は長いし、チャンスもある。人は多くのチャンスがある。全然ないよと思っている人にも必ずチャンスはある。 だから、心構えは常にもっていただきたいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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