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今週のアプローチの「今週の新語」に”ニュー・パブリック・マネジメント”の解説があった。
私が研究している分野のことなので紹介する。 NPM(New Pubulic Management)理論とは、簡単に言うと民間企業の経営手法を行政の現場に導入して効率化・活性化を図るものである。 この理論を導入したことにより、行政サービスは飛躍的にレベルが上っている。皆さんも数十年前のお役所のことを考えると、サービスが良くなってきていることには気付いておられると思う。 この理論は病医院の経営にも応用しようとしている。 その中で、成果で業績を統制しようとの考えがあるので、その評価が重要になってくる。その評価を顧客視点で考える。つまり患者満足度(NPMの言う顧客、あるいは住民)によってその成果は何か?を捉えることを目的としている。 ここの部分を私が現場で実施手法を考案し、現場でやって解析をした。 私の考えは「医療サービスは支援でないといけないと考える。主体は患者である」のである。 医療サービスには市場経済原理を持ちもむのは間違いだと思う。 市場経済は、消費者が充分な情報を得ることを前提に競争するゲームだが、医療ではこの前提が成立しにくい。もちろん医療側が優位と言うことでなく、情報が決定的に非対称であることが事実であるからである。だから主導は医療提供者にあると思っている。それに患者が積極的に参加する。これが理想と考えている。 いま、このバランスが取りにくい状況が出てきている。 究極は患者と医療機関の共同参画事業つまりアドヒアランスなのだと思う。そうしないと医療はバランスが狂い、医師が疲弊し崩壊してしまう。患者が出すガバナンスを評価しその責任を自らが自覚する。 医師の立場と患者(家族、住民)の関係と関わり方が今後の課題であると思う。 この理論はしっくりくる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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