学歴
先週に転職の相談を受けた後輩の話。じっくり話を聞く機会を持った。結局、今の会社に対して自分のキャリアを活かす土壌はないという判断である。これには大いに納得できた。仕事の出来る人間である。彼は専門学校卒業という学歴である。学歴は関係ないという方は多くいらっしゃるが、こういった転職の場合に組織のふるいにかけられると堪える。人脈もなく、書類選考ではひとたまりもない。彼の心にひっかかる大卒資格というもの。大卒の者から見れば何てことないかもしれないが、当人にとってみれば、大きな問題である。製薬企業の転職サイトを見ても、MR資格のよこに大卒というものが多くある。MR資格を持っていなくとも営業経験○年以上の横に大卒とある。私が行っている大学院にも専門学校卒業の方がいる。各種資格を持って専門分野に特化した研究をするということで入学資格を得たわけだが、その人の入学動機は”大卒”の肩書きが欲しかったから”である。各官庁や機関に提出する資料に専門学校卒と書くのが抵抗あるらしい。全国の大学進学率は45%ほどだ。我々の時代には3割ほどだった。未だ2人にひとりにも達していない。学歴の意味をもう一度考えて見たいと思う。